memo

Google Apps Scripting

Googleが提供するサービスは実に便利で、最近はスクリプトまで書ける。しかもサーバーサイドで実行。眺めてみたら簡単なので、ちょうど整理したくなっていたGoogle Spredsheetに入っているメールアドレスのリストを自動的にグループ分けしながらグーグルコン…

public staticなフィールド

このところ数年ぶりにコーディングに耽溺。箱庭療法みたいな安らぎ。 グローバル変数的な変数を使ってはいけません、ってオブジェクト指向作法がある。私もなるべく使わないようにはしている。コーディングはもはや社会的行為であるからして、どこで設定・変…

万葉集第五巻904番

リービ英雄の『英語でよむ万葉集』を読んでいて、心にじんじん響く憶良の長歌が。自分の子供が死んでゆく過程を描写し、その死に転げまわるほど悲しみながら「吾が子飛ばしつ」と憶良は詠む。これをリービ秀雄はI have let the child flyと訳している。見事…

連絡

3月以来、いろいろな方からお悔やみのメールをたくさんいただいているのですが、なんというかどうも返事がかけてません。どれも心のこもったものばかりなので、ひとつづつお返事をしようと思ってきたのだけれど、ぼけっとしているあいだにずいぶん時間がたっ…

1996年頃

院生のころネットに載せたおちゃらけ文章が出てきたんで掲載。 ロング・インタビュー - なぜ、三浦氏はシャツを燃したのか。 インタビューアー・冬木 - F:シャツを燃すのが趣味なわけ?M:いや、そーゆーわけじゃないんだけど。あのときはたまたま。というか…

『戦後日本におけるアメリカのソフト・パワー』

斎藤 貴男・評『戦後日本におけるアメリカのソフト・パワー』 http://mainichi.jp/enta/book/review/news/20081125org00m040026000c.htmlなぜ日本はここまで対米従属なのか http://www.amakiblog.com/archives/2008/11/25/#001255 松田武大阪大学教授の手に…

書評

本の書評の結論部分は極端にいえばその本が<よいかわるいか>ということになるのだが、批評という点から考えれば書評は本来、独立したひとつの作品である。もちろんその本がなければ書評は生まれなかったわけであるが、たいして考えるまでもなく一冊の本に…

エリート文学と大衆文学

水村美苗がその語りの対象としているのは実にマイノリティな人々なのであって、「日本人たるものこの本を読むべし」というような内容ではないはずである。内輪のサロンでひそやかにささやかれている話。大衆文学というものがありましてね、英語の席捲もあっ…

日本語のほろび

とある知り合いに先日翻訳をたのまれた。あるとても特殊な酵母種の実験法に関するプロトコールが日本語にしか存在しないとのことで、すでに退官された元教授のかたから送られたそのプロトコールを英語に翻訳してくれと頼まれたのである。お安い御用で、とい…

10月31日

かぼちゃの語源は”カンボジア”なのだそうだが、スペイン語でかぼちゃのことをCalabaza(カラバッサ)というのだそうである。カタカナで書くとまったく違うが、実際にスペイン人が発音すると、カボチャ、と聞こえなくもない。スペイン語でも語源はやはりカン…

ボクタチの闘争

「同じ人間だろ」は断固否定しなくてはならない。同じ人間ではない、という基本的な態度をとるべきなのである。 同じではないから、対話が必要なのであり、理解できる部分とできない部分を見極め、合意を形成し、ボトムラインの線引きを行う。ここからここま…

とある学位取得間近の院生へのお返事

全般に、帰らないと決めて渡航するのではなく、合ってたらそのまますみ続ければいい、ぐらいの感じで、フレキシブルに自分の将来を考えたほうがいいと思います。住む場所は自分で決めるものであって、いやになったら引っ越すことはいつでも可能です。1、生…

部外者に不親切

ケータイ電話が普及して街からどんどん公衆電話が消えて困ったのは日本にやってきた外国人や日本に住んでいない私のような人間であった。電話をかけようにもケータイがないのでうろうろと公衆電話を探すことになって、これが実に腹がたつ。以前であれば犬も…

下村さんノーベル化学賞

今年二月に”Chenと一緒にノーベル賞とるんじゃないかな”*1って書いたんだけど、当たった。わはは。なにはともあれおめでとうございます。家族総出で夏一杯クラゲをとりまくったって話をうかがって、物取り屋さんはなによりも根性だなと思った。親子活躍 http…

閉店法とわたくし

id:Romanceさんがブックマークでドイツの閉店法(Ladenschlussgesetz)に関する二年前の記事を発掘していたんで、ちょっと触れてみる。閉店法は100年以上の歴史を持つドイツの法律なのだが、この10年でずいぶんと緩和された。ちょうど私のドイツ生活とこの緩和…

踊りのチャカ

ダンスにはそもそも衝撃をうけやすい体質なんだけど、このクリップにはちょっとレベルの違う衝撃をうけてしまって、20回ぐらい再生したがまだものたりなくて、朝飯を食う時間まで眺めてしまう。 この衝撃は初めてチャカ・カーンのラップを聴いたときによく似…

秋の気配

あちらこちらで沸騰する議論などを眺めて、あー、ドンパチすごいなあ、派手にやってますなあ、などと思いつつ経過なぞを少し読んだりして、これはあきらかにこちらのほうがもっともらしい、あるいは、議論になっていませんね、などと勝手に判断させていただ…

首相辞任

小学校の担任が毎年かわるようなものか。なお時期が時期だけに、アメリカの小学校。

下書きボタン

下書きボタンが設置されたんで、それで保存したら消えてました。何も書いていない日付に書いて下書き保存したからかもしれないけど、バグですね。というか、これまた「日記モード」で冷や飯を食わされているということか。だったら日記ではやらないでくださ…

あたまのわるさリターンズ

子供のころを思い出すと、前回書いたような意味であたまのわるい教師や親ほど偏差値がどうの、塾がどうの、ということにこだわっていたように思う。平均値の範囲の中で上下を決定するのに、わかりやすいスケールが必要なのだ。多次元の能力の原野に散在する…

ブスとあたまのよいひと

世の中にはブスと美人がいる。で、あちらこちらに存在する美人の姿かたちはどの人も似通っている。比較するとブスの多様性はとても広い。実は顔にかぎれば美人といわれる人が似通っている理由には科学的な根拠がある。人は、すべての人間の顔を平均した造作…

Win-Win

なにかというとWin-Win situationだというのがわが友人たちの間ではやりになって久しいのだが、あくまでも冗談である。 「ビールのみにいこうぜ」 「えー、でも雨ふってるじゃん」 「タクシーでいけばいい」 「わざわざタクシーで?」 「いやだからさ、俺た…

 だるま

久々に天気のよい夕方なので街の広場でビール。 フランス女史が手で輪を作りながらいう。 「あのさ、こんな形してるマトリョーシカみたいな人形、日本にあるでしょ」 うーむ、なんだろう。 「願い事して目を描くやつ」 だるまじゃない 「それそれ。で、願い…

蟹工船

今日のル・モンドに蟹工船のブック・レビューが載ったとかでフランス人の同僚にいろいろ聞かれた。若い世代の日本人が共感してこのところ売れているということや、小林多喜二がどんな風に殺されたのか書いてあるそうである。フランス語の訳本はまだないそう…

民主と私刑

毎日新聞の海外向け記事の件に関して藤代氏は私刑の主体がマスコミから”ミドルメディア”に広がり拡大している、目下の日本が私刑化する社会であることの傍証であると7月7日付の記事で述べている。記事にリンクされた『インターネットと「私刑」化する社会』…

フーツラ復権

フォントのことはほとんど知らないんだけど、コメント欄から再掲、追記。2008-05-15 コメント欄 http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20080515#c1211525941 o-tsuka 2008/05/23 15:59 さいきん大澤真幸の新書を読んでたんですが、「グローバリゼーションではなくユ…

若輩の騒動師たち

今日は西成署に花火を打ち込む若者もかなりいたようだ。上で「野宿者に投げていた石をこの2〜3日だけ機動隊に投げていただけかもしれない」と書いているが、それを見ていると、よくある野宿者への花火の打ち込み襲撃を思い出さざるをえなかった。 つまり、…

ローマの猫

ローマでやたらと猫がうろうろしていて、私なぞが相好を崩して遊んでしまい、出先に遅刻してしまう理由は、中世以来今でも有効な「猫保護法」なる法律があるためで、400ほどある猫保護施設および、街角で猫にエサをやるおばさん達が今でも公的な援助を受けて…

弁慶からの質的転換

秋葉原の事件を評してこれまでにも何度も繰り返されてきた通り魔犯罪である、とりたてて驚くまでもないのである、といった意見を散見する。犯罪そのものを眺めればそりゃそうだ、というしかない。人間の行動はそんなに変わらない。これは確かなことだ。弁慶…

内面化の問題

秋葉原の通り魔が残している数日前からの掲示板のログを読んだ。こちらの心の芯まで伝わってくるような寂寞とした、とつとつとした言葉の連なりに、孤独だと思っていたころの自分を思い出した。以下、抜粋する。 一人でランチ 仕事おわり 帰ろう 一人で 女の…