2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧
1928年から36年まで東京に暮らしたキャサリン・サンソムによる『東京に暮らす』というなかなかおもしろい本がこのところの食事中の本なのだが、次のような一節があった。 そば屋の小僧が自転車で出前のお昼をあちこちの客に配達する姿ほど面白い光景はありま…
少々記事など漁ってみて、”医療事故委員会”ってのは厚生省の医療利権確保・拡大と天下り先候補ですな、という感想。国が管理するのではなくて、地域で管理すべし、という対案に私は賛成。なお、各病院レベルでの医療事故委員会は事故が起こると設置されるこ…
専門家の仕事内容に関して見かけた記事。治療の副作用・合併症に関する医学論文が昨年6月から10月の間に激減した(医学論文の割合で15パーセントから3パーセント程度に*1)理由について 現場レベルで言うなら医療事故調査委員会発足が問題なのではなく、プラ…
萩尾望都の創作の功績を汚したいとはおもわないが、おそらく多くの日本のマンガ読みが誤解していること。ドイツの通常のギムナジウム*1に制服があったことはいまだかつてない。いわゆる平服で高校に通っていた。これはヨーロッパの中でも特筆に値することで…
空手の先輩がウルグアイに月末に引っ越すので家に呼んで夕食を供した。ギムナジウムの物理の教師なのだが、それを3年ほど休職してウルグアイの私立高校で、ドイツ語で物理を教えることにしたのだそうである。海外に一度住んで別の文化の中で自分がなにを考え…
9月に日本の大学で学部生向けに講義したあとで、女子学生が質問にやってきた。「独創的なものの見方ができるようになるには学部の間になにしたらいいでしょうか」ありえん。なんつー質問だ。独創性育成マニュアルなどというものがあるのならば、独創性そのも…
先週のジャイルスのラジオショーのBilly Swift Trio – ‘Daydreaming’ (JazzMan Promo) http://www.bbc.co.uk/radio/aod/radio1_aod.shtml?radio1/peterson 12分30秒目あたりから。 とても気に入ったんだけど、まだ出てないみたい。出たら買う。
例えば、最近ニューヨークに移住した友人と、格差社会における持たざる者の相互扶助の重要さと、ボランティアの根付き方の日米の圧倒的な違いについて話していて、「日本では、地縁血縁や同郷出身であれば扶助するが、まったくの赤の他人に手を差し伸べるの…
毎年正月に日本からこちらに帰ってくると病気になる。二種類のウィルスに感染したのち、ようやく治った。アイルランド人のタバコ仲間にこれってSuper Infectionっていうんだってさ、という話をしていたらぶつぶつなにやら独り言をいっていた。よく聴いてみた…
正月が終わって日本から帰ってくるとどうも調子が崩れる。昨年は胃潰瘍だったが今年はひどい風邪。加えていろいろ締め切りが1月のうちに羅列渋滞しており、熱で朦朧としつつも仕事、挫折、仕事、逃避して本、よろよろとまた仕事、逃避してお茶、足湯。しかも…
滞日中に飲んだ人々が、ほぼ誰も「覚悟を決めてのみに来ました」という感じで飲みまくるんでうれしいやらなにやら。前回もふくめれば、あっちでもこっちでも明日有給をとったと言われて、ありゃー、そこまで覚悟きめるか、という感じでした。誰がいったのか…
正月は白河から山に入った甲子温泉。雪がすごかった。 今回の滞日中、これまでで食っていちばん感動したのは大根。日本の大根はテクスチャーにしろ色にしろ、まったく芸術品。八百屋の軒先に並べられた大根の美しさに足が思わず止まって見とれてしまう。
弄ばれるナショナリズム―日中が見ている幻影 (朝日新書 27)作者: 田島英一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2007/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (13件) を見るざらっと読んだだけなのだが、日本の嫌中、中国の反日を並…
あけましておめでとうございます(もう4日ですが)。投稿頻度が以前にも増して低下しそうな2008年ですが、細々続けていこうと思っています。今年もよろしく。