2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

決議三

そのあとがきの中で印象に残ったのが、次のような物理学会の歴史、「決議三」である。以下単なるメモ。半導体国際会議組織委員会が米軍から補助金を受けたことを巡って臨時総会でなされた決議三(1966年)。 「今後内外を問わず、一切の軍隊からの援助、その…

「物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆」

昨年暮れに刊行された「物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆」を読んだ。物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆作者: 佐々木力,山本義隆,桑野隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/12/09メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ …

だめだー。仕事が進まない。あ-。

民族主義

コメント欄Odakinさんへのお返事。ハイジ博物館のこと、気になったんでちょっと見てみました。 ハイジ博物館があるのは、スイスのマイエンフェルトだとのことです。 http://www.myswiss.jp/area/01/maienfeld.htmドイツで放映されているアニメのハイジでは、…

変わるには変わらないなにかが必要である。

悪とはなにか、というテーマでスピノザと誰だったかがしている往復書簡について、ドゥールーズが「スピノザ」の中で長い引用を繰り返しながら触れている。スピノザ (平凡社ライブラリー)作者: G.ドゥルーズ,鈴木雅大出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2002/08/…

スペイン人のグループを中心に飲んでいてハイジの話になった。酔っ払ってロッテンマイヤーさんの悪口をいい、みんなで「口笛はなぜー」をうたいながら街をうろうろした。変な気分。キャンディキャンディはついていけなかった。ハイジのアニメがドイツ産だと…

なぜイラクは我々の安全を減じてきたのか

TIME Magazine -- Why Iraq Has Made Us Less Safe ... のid:cameracameraさんによる翻訳。タイムがこんな記事のせるようになったということは米国の世論は開戦前後に比べてかなり変化している。反戦シャツを着た高校生が高校につるし上げられたりしていたの…

月曜に魚をおろした後のあらが大量にのこり、それを全部あらだきにして毎日食べている。毎日感動。ゼラチン質がたまらない。大学院生時代、貧乏だったので、和食レストランで働いている知人によくマグロの目玉だの喉だの口周りだのをもらって、家で煮たり焼…

腐乳マニア

この間の冬の日本で、豆乳鍋なる私にとっては未知な料理がとてもあたりまえな顔をしてメニューに登場しているのにちょっとおどろいて、以来日本で今どの食材が一般的でなにが一般的ではないのか、その知識に自信がまったくない。私が日本を出た90年代半ば頃…

中国人が、日本人が、と歴史を巡る罵倒を眺めるたびに、*1あーあ、とため息をつきながら思うのは、歴史を学ぶことの一番本質的な点は、人間が邪悪である一方正義も持ち合わせているという両極端な可能性を知ることにあるのではないか、という点だ。無論ディ…

本当の私を探す旅

本当の自分がどこかにいるはずであるという確信は、自分が誤読されているという反発と表裏一体である。などということを思うにつけ同時に思いだしたのが、「生命の核心はDNAである」というとてもスタティックな認識である。「本当の自分」と「DNA」は…

雷鳴がとどろいたので、なんの音楽をあわせようかなあ、と試しにゴンサロ=ルバルカバのThe Blessingをかけたら夕立の開始も含めてすごくマッチしていた。

東京直下の断層

思いのほか表層近くにあることがわかったのだとか。以前の推定値は地下20から40キロメートルだったのだが、新しい測定結果によると4から26キロメートル。 The fault line that runs beneath Tokyo is kilometres closer to the surface than seismologists r…

よい天気があまりに続くので研究所に来ない人間続出。私も休暇気分で半日カフェに座ってのんびり。

なにかと世話になった母校の有機化学の教授が来訪していたので、研究所を巡った後にビアホールに案内。すごい勢いで写真を撮る(撮りつづける)ので久しぶりに観光客の気分になった。ホテルまで送っていく途中旧市街の中心にある広場のオープンカフェでナポ…

ぼろもうけ

拙著『ブッシュよお前もか』(2001年10月風雲舎)で「9・11の知られざる事実」を明らかにした。ある巨大金融組織のダミー証券が、9・11が起きる10日ほど前から、WTCに激突したとされるAA(アメリカン・エアライン)とUA (ユナイテッド・エアライン)の株に…

東方綺譚

白水Uブックス (69) マルグリット・ユルスナール (著), 多田 智満子久しぶりによい物語を読んだ。珠玉の短編集、とはまさにこの本に与えるべき称号ではないか、と思う。よい物語はどこか神話の匂いがする。そして神話には全てが凝縮している。

 フェミニンなハンドル捌き

ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、どこの国でも共通して女差別が公然と許されているのが車の運転についての話題である。車で高速を運転していて、妙な挙動をしている車がいると、運転している男が「あれ絶対女だ!ゼッタイ。ビール一本かけてもいいぜ…

ホアン先生

下記太字部分訳: 2003年にアングロ・アメリカンが制圧するまでの間、イラクの全ての歴史の記録の中に自殺攻撃を見出すことはできない・・・ ジョージ・ブッシュが彼の政策の支持をアメリカで得るために、今回のロンドン爆破を世論の結集に利用することはほ…

Anatomia Collection

16世紀から19世紀にかけての解剖図譜サイト。実に4500の図が網羅されている。トロント大学の図書館の労作。けれど、内臓の絵に弱い人は見に行かないでください。 おもしろいな、と思ったのはコレ。解剖されている死体はあたりまえだが、解剖している…

2.5次元

うちのバルコニーの前には木立がある。天気がいいとバルコニーに座ってぼけっとしていることが多いのだが、そうやって木立を眺めていると、こちらの枝からあちらの枝へ、と忙しく飛び回る小鳥に注目してしまう。その運動を眺めながら、すごい優秀な空間認識…

ロンドンの同時多発テロのこと。タコ坊主のラボに電話したところ全員無事とのことでなによりなのだが、次の瞬間にその女性研究員は(彼女はたしか自転車通学)「で、論文のことだけどさー」と私の仕事の進捗遅滞を責める内容になり、全くテロのことを気にし…

科学ニュースも更新サスペンド

ロンドンの中心部には科学関連メディアがたくさんある。 Explosions in London Due to the explosions close to the New Scientist offices in London, our online news service is temporarily suspended New Scientist オフィスに朝早く出た人、帰れなくて…

 ロンドン同時多発テロ

攻撃された74ヵ所は地下鉄乗り換えの要所。ロンドンのタコ坊主は今朝データを持って渡米の予定だったのだが(それで昨夜まであたふたしていたのだが)どーなったのだろうか。向こうの研究所の場所は爆発が起きた場所から数分である。今電話かけてもボーダフ…

”俺の意図した読み方ではない”と作者が読者に怒るのはえらくわがままというか、だったら書かなければいい。書いてもいいけど、引き出しにしまっておいたらいかがか。(某所に向けて)

Oliviera

ニースに滞在中3度も通ったレストラン「Oliviera」のウェブサイトが新装開店になって写真や記事が豊富になった。そんなわけであの極上のオリーブオイルのことを思い出したりしていた。南フランスの人間にとってオリーブオイルは日本人にとっての昆布に似てい…

結局出席者が120人だった会合(週末のオープン飲み会ではなくてその前の恩師退官記念のことですが)。用意の段階でいろいろなことに気がついたのだが、おもしろいなと思った点をひとつ。出欠を伺うメールを出すと、その返事はさまざまで、短い応答の中にも性…

 オープン飲み会

というわけで、本日(7月1日)オープン飲み会します。 場所は沖縄料理の「大ちゃん」夜8時ごろから。みなさま是非どうぞ。 http://www.daichan-nomidokoro.com 目下(7月1日日本時間14時)の参加表明者は私を含めて9人ぐらい。 今回は酒飲みのライター系の人…