2008-01-01から1年間の記事一覧

6日間すごした部屋

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講義も講演も終わって一息。去年もおもったけどフィンランド人の挙動や人当たりはなんとも日本人に似ている。当地の某研究所にて生物系の部長と情報系部長の両方に紹介されて知り合いになった。シンガポールと状況はよく似ていて、国を挙げてのバイオテクノ…

ロイヤルズ

「適応障害」と診断されて、「お心の病」のために5年間も静養中の雅子妃だが、相当に勝手放題の私生活を謳歌している。宮中行事を病気を理由にサボりながら乗馬を楽しんだり、ミシュランの星が発表されたら目の色を変えて銀座ロオジエに馳せ参じたり、参内を…

業についてなど

すごい人が出現していたんで引用。セミプロの科学哲学者だそうである。 「優生学がもし学問的に正当なものとして認められるようになっていたとしても、ホロコーストは批判されなければならないんです。」というあなたの主張は私には到底認めることができませ…

フィンランド

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出張で滞在中。この国の電灯のデザインはどこにいっても実に美しい。光に対する愛がこもっている。

「内輪同士布団の中で万歳を叫ぶ」

http://www.chosunonline.com/article/20080812000060 国際社会における韓国の行動様式を批判した朝鮮日報の論説なんだけど、昨年ワシントンポストに"The Fact"とかいう破廉恥な広告を出した人々の行動様式をうまく表現した言葉でもある。あの直後の自画自賛…

ブルースマン

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その昔大阪の某街の飲み屋ブロックに住んでいたころ、午前様になるとうろうろとあちこちの店にギターをぶらさげて顔を出し日銭を稼ぐブルースオヤジがいた。半径500メートルぐらいのその場末の飲み屋街ではかなりの有名人。髪がぼさぼさ伸びていて、ものすご…

 IT生物学

来週フィンランドである某国際ミーティングに呼ばれて1時間話すことになっているのだが、そろそろパワーポイント作ろうかと思ってプログラムながめてちょっとびっくり。私が話す午後以外は生物学の話がほとんどないのである。前後のタイトルのリストを眺める…

禁煙令解除

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ヨーロッパ全体の趨勢に倣い、昨年の8月に飲食店内での喫煙は、特別に仕切られた喫煙室以外では禁止という条例が施行され、飯食っているときや酒飲んでいる途中やおら立ち上がって外に出て喫煙する、という行動パターンがこの一年、私は常態化していたのだけ…

ブルース・リー

阿部和重の『アメリカの夜』はブルース・リーで始まる。 ブルース・リーが武道家として示した態度は、「武道」への批判であった。リーは、自ら創出した「武道」である截拳道の理論化=体系化をもくろみ、それについての膨大な数におよぶメモやイラストを遺し…

本日のブクマコメント名言

俺ルールを持つ者に対して理系は無力である id:yukitanuki http://b.hatena.ne.jp/yukitanuki/20080806#bookmark-9550322

K2遭難

K2のボトルネックでかなり大規模な氷塊の崩落があり、フィックス・ロープを破断、少なくとも9人が死亡、2名が行方不明とのこと(K2ベースキャンプFredrik Strangによる報告・EverestNews)。8月1日現地時間1時に頂上アタックを開始した計22人(ノルウェー、…

Win-Win

なにかというとWin-Win situationだというのがわが友人たちの間ではやりになって久しいのだが、あくまでも冗談である。 「ビールのみにいこうぜ」 「えー、でも雨ふってるじゃん」 「タクシーでいけばいい」 「わざわざタクシーで?」 「いやだからさ、俺た…

理性の排除機構

少々科学によりすぎていて文脈が見えなかったかもしれないので追記。分類学と”理性”は実に近しいという点は繰り返し批判されているが、上の記事で紹介されている本では、そのことを踏まえながら理性の擁護を説いているそうである。でも”理性”って悪用されや…

分節化の問題

人種間差異の遺伝子レベルの差異をレイシズムといかに向き合わせるか、という最近の論壇状況の簡単なまとめを見かけて、こりゃやばいかもなー、と思った。伝統的に生物学はシグナルとノイズ、という考えかたをあまりしない。したがて、分類は恣意的であり、…

というわけでバーベキューに行ってまいりました。

バーベキュー

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夏になるとヨーロッパの人々はやたらとバーベキューをしたがる。週末になるとバーベキューやりまーす、ぜひご一緒にという具合のメールが舞い込んできて、またかよ、と思う。友達には会いたいのでしぶしぶ会場に赴く。煙たなびく会場に到着し、さあさあ、と…

 だるま

久々に天気のよい夕方なので街の広場でビール。 フランス女史が手で輪を作りながらいう。 「あのさ、こんな形してるマトリョーシカみたいな人形、日本にあるでしょ」 うーむ、なんだろう。 「願い事して目を描くやつ」 だるまじゃない 「それそれ。で、願い…

 ル・モンドの『蟹工船』

先日触れたル・モンドの『蟹工船』に関する記事、猫屋さんが翻訳なさっていたのにやっと気がつきました。休暇に入る前にさくっとなさるとはさすが。 → 蟹工船に関するル・モンド記事翻訳@ね式(世界の読み方) 《この本には、ヒーローも中心的人物もいない…

「オマエは『在日』か」

「オマエは『在日』か」、すごい言葉ですね。今日もめちゃくちゃ考えてしまいまいた。ある意味で、「啓蒙的」な言葉なのかも知れません。でも、私の経験からいって、この言葉は、自分自身を「啓蒙」する言葉であるハズなんですけどね。この言葉を使っている…

シンガポール観光、食事

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まともな観光らしきものをしたのは最終日の土曜日だけ。前述のフランス親父が、みるべきものはないが、植物園とアジア文明博物館だけはいっておくといい、というので、あまり観光をするつもりはなかったのだが、興味がでてきたので土曜の午後チェックアウト…

シンガポール面談 

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滞在後半は集中講義もそこそこ、怒涛のように人に会うことになってちょっとヘロヘロ。日本にいたときの古の大学院仲間のところにいってセミナーをしたら実は多方面の知り合いが何人もいて(旧知の日本人が”my old boy friend”のセミナーであるとメールで広報…

シンガポールの死刑制度

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昨晩講師の面々とColbarという飲み屋*1でビールを飲んでいて、シンガポールの死刑制度の議論になった。一緒に座っていたのはインドから移民したシンガポール人、シンガポール在住のアメリカ人とドイツ人、短期滞在のスコットランド人、オーストラリア在住の…

シンガポールの院生たち

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シンガポールといえばフィンランドと並んで学生が優秀なことで有名だ。昨年に教えたフィンランドの院生たち、今教えているシンガポールの院生たちの共通点は、とてもおとなしいこと。普段EU諸国に一般的な行儀の悪い院生だのポスドクだのを教えているからか…

シンガポール2

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ミュンヘンで院生だったころに一時期足繁く通っていたタイ人のやりて姐さんが経営する売春宿があった。厨房の香港人シェフが作る飯を食いにいっていた。朝2時でも飯が食えるということで、とある知り合いの紹介でそんなことになったのだが、女を買ったことは…

リンク元でしったのだがいまどきこんなのあるんだ。 http://hatebutv.com コメントが流れてくるんだけど、多すぎてよめない。

シンガポール

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日本に来た気分。どこにいってもなんか食べ物のにおいがする。

蟹工船

今日のル・モンドに蟹工船のブック・レビューが載ったとかでフランス人の同僚にいろいろ聞かれた。若い世代の日本人が共感してこのところ売れているということや、小林多喜二がどんな風に殺されたのか書いてあるそうである。フランス語の訳本はまだないそう…

ドラッグディーラーと鳩

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スクーターで長距離を移動。というとパリからミュンヘンまで郵便配達用のモペットで制服姿のままオペラを見に行った名画『ディーバ』の主人公ジュールを思い出す。この映画をはじめて観た1984年ごろにはパリからミュンヘンといってもその遠さがあまりよくわ…

日本の天文学、大丈夫なんでしょうか

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うちの街で今天文物理かなにかの学会がひらかれていて、それぞれダブリンとスタンフォードにいるイタリア人の二人の友達が目下滞在中。飲みにでかけた。かたや観測、かたや理論の人である。そこできいた話なのだが、日本の研究者の発表が「日本には4つの望…

<無知の涙>批判

「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット http://d.hatena.ne.jp/toled/20070726/1185459828 http://d.hatena.ne.jp/toled/20070727#1185459989 ちょうど昨年6月から同じようなことを考えていたのでほぼ一年後の今この文章を…