Iraq

 911:伏字の推定

2001年9月11日のWTCテロをめぐる4月の米政権担当者喚問で公開されたブッシュ宛てのメモには、黒塗りで公開されなかった部分があるのだが、ダブリン大学の学生が、この黒塗り部分を推定した、という記事。この院生の暗号化技術の指導教官がボケッとテ…

イラク人の80パーセントが「占領統治局を信用していない」

ワシントンポスト記事"80% in Iraq Distrust Occupation Authority " かくなる状況で占領米軍の言う「反逆者」とは即ちイラク人一般を指す。この調査は統治局自身による調査。3月下旬から4月上旬に行われた。ファルージャも拷問もその後である。このときの…

 最近の記事リスト。

How can America get out of Iraq? チョムスキー、シェ-ル、ジンの三名それぞれによる、米国イラク戦線出口戦略について。ガーディアン。 1,800 new pictures add to US disgust 更に1800枚の拷問写真。日本人も昔中国で同じように写真とってました。ガ…

というわけで、私を殺すと70万円もらえます。(あなたは日本人?)。

というわけで、私が上記理由で殺されたら、コイズミ首相のせいです。一応宣言しておきます。死んだら、宣伝よろしく。「ドイツなんてイスラム過激派の巣窟に住んでいたのはジコセキニンだ」なんて言われたら、死んでも死にきれないです。イラク人捕虜拷問は…

”自作自演説”

おそらくこれが”自作自演説”の経緯だろう、と私は思う。 一水会の木村さんの説明である。「(2)「脅迫文は日本の過激派が書いた」というデマが生まれた背景」鈴木邦夫 今週の主張・2004年5月10日今や2ちゃんねるがこのような形で世論だけでなく、政権担当者…

駐留外国軍は「占領軍」7割 米ギャラップ社調査かくなる現地の意見においても、反占領軍=テロ、という規定は有効だろうか。とはいえ、ギャラップ社というこの調査会社、イラク戦争を通じて米政権の意向に沿うような調査結果ばかり公表するんで、いままであ…

 ほぼ道決定。

米軍はファルージャにあきたらず、ナジャフにも手を出し始めた。以前書いたと思うが、聖都ナジャフへの攻撃は、象徴としてとても大きな意味を持つ。シーア派を敵にしてしまった。戦略的マッチポンプ、としか思えない。

 迷惑な家族

それにしても思うのだが、周りの人間にとっては、たしかに迷惑だっただろう。などと書くと、矛盾しているように聞こえるかもしれないが、そうではない。危険な地帯で人質になり、人の手を煩わせた。人質の彼らが、迷惑をかけました、というべきは、私の感覚…

迷惑ではない国民

今の小泉政権に自己責任を問われることなく、ましてやムリヤリ飛行機に乗せられて、ドイツから正規のエコノミー料金で日本に強制送還されないために、私はいかなる日本国民であるべきなのだろうか。身体強健、日本国のために科学研究に邁進し、政府の方針に…

 あとの日本人二人は?/殺されたイタリア人の人質。

解放された三人の話ばかりになってしまい、あとから拉致された二人の情報が途絶えている。日本のメディアは三人の報道で、力を使い尽くした、というような雰囲気。ドアホ。声明や脅迫などがまだでていないところを見ると、計画性があまりかんじられず、先の…

国連案

イラクを訪問していたブラヒミ国連事務総長特別顧問によるプラン、イラクの今後。 その要点。

 ナジャフ包囲に、シーア派の高僧高位の法学者が警告

この10日の紛争のシーア派側のきっかけであったサドル師は現在ナジャフ旧市街のモスクにたてこもっている。米軍は2500の兵力が街の縁で対峙している(街の地図は、わかりやすいガーディアンのスライドをみるとよい)。ナジャフはシーア派の聖都であり、…

バグダット周辺のメディア 欧米メディアは事実上取材ができていない。

Al-Jazeeraと米軍がケンカしている。ガーディアンの記事。(US military 'pressuring' journalists )以前ここでも取り上げた、ファルージャ包囲戦の報道の件のこと。先週の包囲攻撃の際に、街の中に残っているメディアはアルジャジーラのクルーだけだった。…

ファルージャ空襲再開。

ちょうど益岡さんの翻訳による、陰惨な最近のファルージャの様子を読んだところだったので、まだ殺したりないのか、ちちょっと絶句気味。益岡さんの翻訳したブログには、負傷者や妊婦を乗せて救急車でファルージャ脱出を試みるが、米軍の狙撃でパンク、引き…

マイルドな事件

キタノさんの4月15日付記事、「報道管制とテレビメデイアが作るバーチャルリアリティ」。価値のある記録だ。首相官邸発の自粛お願い(形容矛盾)で、イラクの日本人人質ビデオがいかにマイルド化されたのか、が詳しく報告されている。 [追記] 大手メディ…

文化ギャップ

「人質解放予定時刻まであと1時間」ないし「次の解放予定は午後3時」といったヘッドラインを見るたびに、私は朝の新宿駅の山手線ホームを思い出す。1分おきだったか30秒おきだったか忘れたが、恐るべき過密ダイアの運行とその正確さは、ヨーロッパではほとん…

この一週間の紛争の経緯をあらためて確認すべきである。

我々にもアメリカと同じ自由を - イラクにおいて“言論の自由”は実に多くの意味を持つ-イラク・日本人拉致事件速報 イラク国民の反米感情がとても高まっている、という内容。イラクの通常の市民の間に、占領軍に対する抵抗戦への共感が広がっている。土曜日か…

 結論

というわけで、ダラダラ長く書いてしまったのだが、私の意見は、誘拐犯と取引しろ、である。自衛隊は撤退する必要ない。私はそもそも、自衛隊派兵反対であったし、又、なるべく早く撤退すべき、とも考えている。しかし撤退は今回の件と独立に判断すべきであ…

 日本政府はイラク拉致犯と交渉を行っているか?

週末の報道は二転三転している。人質解放、いや、あまり確かではない、12時間おきに一人ずつ処刑、などなど。そのたびに日本の当局は右往左往している。状況につけこんでイラク内のあちらこちらから、ガセの情報が発信されているのをみると、日本政府が水面…

 身の安全、ということと、むき出しの個人

自衛隊イラク派兵で、私の身の危険度がアップする、と私は昨年の秋から書いていたが、今では過去完了。アップしている。米国の場合はどうだろうか。米国が反テロリズムを謳って他国を侵略すれば、米国民の危険度がそのたびに加算されるのもまた同様だ。でも…

 人質の三人のアイデンティティ いくつかの随想

日本人三人は、米軍の劣化ウラン弾使用を追及する若者、一人でイラクのストリートチュードレンをサポートする活動をしている女性、占領下のイラクを写真に収め、レポートしようとしているフリージャーナリストの3人である。彼らのこうした社会的な位置は、一…

 テロに屈しない、という態度と行動は本当にテロ再生産を抑止するのか。

私にとってテロリストはヤクザ、という印象がある。次の例え話のような感じだ。私には妻と子供3人がいる。その家にある日一人のヤクザがやってくる。おたくの長男がうちの舎弟にひでえことをしたんだよ。おたくにはすまんが、ワビ入れて誠意みせるまで、一番…

反占領闘争と拉致脅迫、誰の人質か?

冷戦直後に米国防省は、米国にとって来るべき脅威を大きく2点とした。一つは核兵器による脅威が依然として残る、ということだったが、もうひとつはテロリズムだった。国防省はこの脅威に新たに名前をつけた。”asymmetric warfare"である。日本語にすれば「…

 ホンネ(対米従属)と建前(復興支援)の相克

連続する拉致脅迫に関しては、牧師の韓国人7人は即開放された。米軍と関係がないことが明らかになったから、とのこと。目下かの有名なパレスティンホテル(米軍が戦車で砲撃を加えて、ロイターのカメラマンが死んだホテル)にいる。パレスチナ人二名に関し…

日本の民間人三名人質。自衛隊イラク撤退が交換条件。

米軍が対応すべき話。「北朝鮮が攻めてきたら米軍に守ってもらう」の理屈を通すんだったらね。

ファルージャの損害の正しい規模がわからない。

月曜日に米軍海兵隊がファルージャを封鎖した。この封鎖は本物の封鎖で、救急車さえもが街からの出入りを禁止された。ジャーナリストはこの数日、ファルージャに入ることができなかったようだが、ザ・オーストラリアンが8日付のファルージャ発の記事で、イ…

 日本の官房長官が国連の早期介入を望む、と発言。

Japan urges U.N. to halt Iraqi violence(salon.com) In Tokyo, Japan's top government spokesman, Yasuo Fukuda, urged the United Nations to intervene "at an early stage" to stop the violence."Rather than simply using force, we can consider ot…

ロバート・フィスクの最近の記事。

Iraq on the brink of anarchy イラクの主要な都市のほとんどで、武力衝突が起きている。前線のないゲリラ戦が米軍駐留一年後にして本格的にはじまった、ということだ。一年前の前線を押し進めるだけの戦争とはまったく違う戦争である。占領軍側の攻撃スタイ…

 サドルシティ攻撃は米国内向け宣伝か、とナオミ・クライン。

この数日間のバグダットの様子をナオミ・クラインがガーディアンのコメンタリーでレポート。経過がよくわかる。サドル師の新聞社発禁処分に抗議するデモに、占領軍によって訓練を受けた新イラク軍が、戦車・アパッチ・戦闘機を使って攻撃し、サドルシティの…

 サドル師

「強硬派のサドル師に逮捕状 イラク、モスク立てこもりか」 White House: Iraq's Sadr Is Allied with Terrorists(サドルはテロリストの一味である、とホワイトハウス) 「米軍ヘリがバグダッドのサドル師事務所を攻撃」シーア派の反占領活動の映像をみよう…