サドルシティ攻撃は米国内向け宣伝か、とナオミ・クライン。

この数日間のバグダットの様子をナオミ・クラインがガーディアンのコメンタリーでレポート。経過がよくわかる。サドル師の新聞社発禁処分に抗議するデモに、占領軍によって訓練を受けた新イラク軍が、戦車・アパッチ・戦闘機を使って攻撃し、サドルシティの内部に逃げ込んでもまだ執拗に攻撃しつづける様子が描かれている。新イラク軍はバグダット市民に顔を覚えられないために、スキーマスクをかぶっていたそうだ。新イラク軍にしたって、バグダット市民なのだから。

ファルージャではスンニ派を攻撃し、バグダットではシーア派左派を攻撃している。占領軍側の対応が突如攻撃的になった点について、

Here's one possible answer: Washington has given up on its plans to hand over power to an interim Iraqi government on June 30, and is creating the chaos it needs to declare the handover impossible. A continued occupation will be bad news for George Bush on the campaign trail, but not as bad as if the hand-over happens and the country erupts, an increasingly likely scenario given the widespread rejection of the legitimacy of the interim constitution and the US- appointed governing council.

と述べている。大統領選に向けた米国国内向けの宣伝作戦、政権移譲延期策、という可能性。イラクにとって何がベストなのか、なのではない。WMDジョークにしろコンティ・ライス召喚にしろ、あるいはリチャード・クラーク爆弾発言にしろブッシュ政権は対テロ政策のズボラさをこのところ露呈しつつあった。なおかつ、シンガポールイラク撤兵を発表、タイも早期撤兵を検討する、と発表。「やる気連合(the coalition of the willing)」を保つには平和でなく混乱、だ。

穿った見方をすれば、サドル師をイランに逃亡させる、というねらいもあるのかもしれない。次のステップは「テロリストであるサドル師を匿うイランはテロリスト国家である」、というブッシュお得意の論理か。大統領選直前にイラン攻撃、支持率一気に上昇、である。