サドル師

「強硬派のサドル師に逮捕状 イラク、モスク立てこもりか」
White House: Iraq's Sadr Is Allied with Terrorists(サドルはテロリストの一味である、とホワイトハウス)
「米軍ヘリがバグダッドのサドル師事務所を攻撃」

シーア派の反占領活動の映像をみようと、CNNを眺めていたら、ジム・クランシーが、「シーア派のサドル師はサダム・フセインの息子みたいなものだ」、と大真面目な顔で解説していたものだから、苦笑してしまった。なんかえらく勘違いしていないか。

フセインの時もそうだったが、こうしたメディアも一丸となった追い込みには既視感がある。オウムの麻原彰晃逮捕劇だ。サドル師に対する逮捕状は、実は数ヶ月前にすでに出ていた、という点は、今回の急激な動きととても対照的である。

同じくCNNで、元大統領候補(先々月降りた)、元NATO総司令官のウェズリー・クラークがインタビューを受けて、今回のシーア派への対応は軍事的には敗北以外ない状況で、政治的手法で解決するしかない、と断言していた。一方で、兵力が圧倒的に足りないので米国では徴兵を始める勢い。今回の蜂起が拡大すれば、とのことだが、これだけ派手に挑発すれば抵抗が拡大することは米政権自身が一番よくしっているのではないか。ちなみに、先日発禁処分になった新聞社は、サドル派の新聞社である。挑発して出てきたところをテロリスト呼ばわり。