ロバート・フィスクの最近の記事。

Iraq on the brink of anarchy
イラクの主要な都市のほとんどで、武力衝突が起きている。前線のないゲリラ戦が米軍駐留一年後にして本格的にはじまった、ということだ。一年前の前線を押し進めるだけの戦争とはまったく違う戦争である。占領軍側の攻撃スタイルが、パレスチナにおけるイスラエル軍と酷似していることを指摘している。これは、占領政策におけるセキュリティ対策の手法を、一年前、イスラエルからあわてて訓練を受けた、という経緯がある。

Bloodbath a Bad Omen for Bush
これまで戦闘に加わることのなかったスペイン軍もずるずると巻き込まれている。マドリッドの地下鉄爆破事件の時には、シーア派の聖人が、お見舞いに基地を訪れたそうだが、もはやそれもありえない、とフィスクのコメント。

The Spanish--their total force contains 1 300 men and women, but only a few hundred are stationed in Najaf--are due to leave on June 30, but they were anyway never part of the occupying power. Many of the soldiers in Najaf are involved in irrigation and agricultural projects.

When bombs killed almost 200 people in Madrid last month, Shi'ite clerics visited the Spanish troops in Najaf to express their condolences. That is unlikely to happen again.

Families Rage The murder of a journalist in Iraq
イラク人のTVカメラマンが米軍に射殺された件に関する詳報。米軍は意図的に狙っていた、という内容。殺された占領軍の数、イラク人の数だけを報道する日本のメディアには、この被害者個々に対する視点が圧倒的に欠けている。数字では想像力の届かない個人の死だ。