バグダット周辺のメディア 欧米メディアは事実上取材ができていない。

Al-Jazeeraと米軍がケンカしている。ガーディアンの記事。(US military 'pressuring' journalists )以前ここでも取り上げた、ファルージャ包囲戦の報道の件のこと。先週の包囲攻撃の際に、街の中に残っているメディアはアルジャジーラのクルーだけだった。アルジャジーラは病院の発表から、民間人の死亡者のほとんどが女子供であるとしたのに対して、米軍のキミット准将は、死亡者の95パーセントは戦闘可能な男子である、とした。(なお、戦闘可能な年齢は?と記者に聞かれて、45歳以下、と答えている。子供も含めている)。この報道を米軍当局が非難したのに対して、アルジャジーラは、ファルージャのクルーが二度も米軍に攻撃されたことを非難しかえしている。米軍によるアラブメディアに対する武力行使はこれにはじまったことではなく、一年ほど前にアル・アラビアのカメラマンが戦闘機の機銃掃射で殺害されたことや、つい最近にも同じくアル・アラビアのカメラマンが米軍に狙い撃ちされて死亡したことロバート・フィスクが報告している。なお、ファルージャ停戦における米軍側の要求の一つは、「アルジャジーラファルージャからいなくなること」だった。

このガーディアンの記事では、英国の新聞社の記者の様子もレポートしている。誘拐が頻発しているので、西側記者たちは特にイラクに慣れた記者以外は、運転手や通訳も信用することができないので、バグダットにはりついている。ファルージャナジャフの報道には、米軍の護衛つきでないと危険すぎる、という状態だという。