ファルージャの損害の正しい規模がわからない。

月曜日に米軍海兵隊ファルージャを封鎖した。この封鎖は本物の封鎖で、救急車さえもが街からの出入りを禁止された。ジャーナリストはこの数日、ファルージャに入ることができなかったようだが、ザ・オーストラリアンが8日付のファルージャ発の記事で、イラク人280人死亡、400人が負傷、としている。かなりの規模だ。おそらくこの情報元は、ファルージャ市内に唯一がんばっているメディア、アルジャジーラ経由。人数は、ファルージャ市内の病院の病院長の発表。建物の瓦礫のしたにはもっと多くの人間がいるはずだが、未だに戦闘中なので確認が不可能。住民に対する攻撃は無差別で、米軍ヘリや狙撃兵は、救急車までも攻撃している。

モスクのミサイル攻撃・イラク人40人死亡の報道について、Kimmit駐イラク米軍准将は、モスク周辺の壁は壊したがモスクの本堂は壊していないし、海兵隊がモスクを確認したが、死体は発見できなかった、といっている。
米英軍のモスク攻撃、死者数は不明 イラク

昨日の伝聞報道では、モスク内で倒れた人間たちは周囲の民家に運ばれて手当てをうけ、死体はモスクの外に緊急に設置された安置所に運ばれた、となっていたので、確かにモスクには死体や負傷者はいないだろう。また、モスクを攻撃したこと自体は事実で、この象徴的な事件はイラクのみならず中東のモスレムを大きく刺激する。昨日のKimmit准将の発表では、「モスク本堂から海兵隊に対して狙撃が行われ、5人の海兵隊員が被弾した。このため、モスク本堂をミサイル攻撃した」となっていた。これをそのままワシントンはメディアに言っていた。ずいぶんくるくる変わる内容である。