あとの日本人二人は?/殺されたイタリア人の人質。

解放された三人の話ばかりになってしまい、あとから拉致された二人の情報が途絶えている。日本のメディアは三人の報道で、力を使い尽くした、というような雰囲気。ドアホ。声明や脅迫などがまだでていないところを見ると、計画性があまりかんじられず、先の三人と違って、盗賊に近いグループによる金目当ての拉致なのではないか。

イタリアの人質4人のうちの1人、ファブリツィオ・クアトロッチさんがみせしめに殺された。ベルルスコーニが、「屈しない」と発言したからだ、との犯行声明。一方でコイズミも同じく「屈しない」と言ったのに、その結果が異なったのは、人質がイラクになにをしにきていたのか、ということにひたすら依存していると思う。非難を覚悟で言えば、情けは人のためならず、ということか。

クアトロッチさんはパイプラインの警備員としてイラクに滞在していた。クアトロッチさんはシチリア生まれ、ジェノバ育ちで、2000年まではパン屋だったのだが、家計の理由もあって、警備員になる学校に入って警備員になったそうである。イラクにおける報酬は、月に10000ユーロ。だいたい125万円。

読めるわけではないが、イタリアの新聞をリンクする。
La Republica
Il saluto alla vita di Fabrizio"Vedete come muore un italiano"

"Vedete come muore un italiano"はおそらく
「イタリア男の死にざまをとくと見よ!」
殺害寸前に叫んだ言葉だそうだ。