ぼろもうけ

拙著『ブッシュよお前もか』(2001年10月風雲舎)で「9・11の知られざる事実」を明らかにした。ある巨大金融組織のダミー証券が、9・11が起きる10日ほど前から、WTCに激突したとされるAA(アメリカン・エアライン)とUA (ユナイテッド・エアライン)の株に大量の「空売り」を掛けていた事実である。

当時、両社の株価は40ドル前後で、出来高は1日平均20〜30万株だった。ところが、事件前から出来高が急増し、両社株に数千万株の「空売り」が入った。事件後の9月17日(月)、NY市場が再開されると、両社株価は出来高をともなって17〜18ドルに大暴落、空売り筋は一気にすべて買い戻して膨大な利益を得た。

実は、私は今回のロンドン事件の直前、同様の動きをキャッチしていた。事件前、シカゴ先物市場(24時間営業)で異変が起こっていた。7日に向けてじわじわと「空売り」が膨らんでいたのだ。9・11前夜とまったく同じ現象である。事件が起こると同時に、NYダウ(先物)は出来高急増と共に180ドルを越す下落となり、あっと云う間に上昇に転じ、現物市場(NY)では31ドルのプラスで終わった。空前の空売りは一気に買い戻され、逆転買いに転じ、気が遠くなるほどの儲けを出した。

増田俊男 時事直言 <<