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クマト、ならびに牛の心臓

愛用しているトルコ人経営の八百屋がある。なぜ愛用しているのかといえば、八百屋のオヤジが八百屋然と「はいはい奥さん、スイカ安いよ」などと掛け声をかけるのががいいこともあるが、その息子がまたベランメエ口調のドイツ語でまくしたてるので八百屋気分…

あじのひらき

ドイツ人とオランダ人は言葉がよく似ているだけではなく、挙動もなにかと似ている。だからなのだと思うのだが韓国人と日本人の間にあるような近親憎悪の関係にあって、アウトバーンでオランダナンバーの車が走っていると、同乗しているドイツ人たちは、ここ…

鶏のシードル煮込みノルマンディ風

鶏一羽・バター・シードル・パセリ・タイム・塩コショウ スコットランド人がノルマンディの友人を訪ねて、シードル(リンゴサイダー)の仕込を手伝ってきた。赤ワインとシードルそれぞれ5リットルを伴って帰ってきたので、ノルマンディ夕食となった。ここぞ…

蒸しナス 

「海外在住者でも簡単に作れる和食レシピ集」、なんてのがあったら入りそうな一品。以下のレシピを斜め読みしたのは日付からいえば先週か。 ■主な材料 ナス3本、ネギ6センチ分、ショウガ1片 ■作り方 ナスはへたをとって縦半分にし水につけてアクを抜きま…

腐乳マニア

この間の冬の日本で、豆乳鍋なる私にとっては未知な料理がとてもあたりまえな顔をしてメニューに登場しているのにちょっとおどろいて、以来日本で今どの食材が一般的でなにが一般的ではないのか、その知識に自信がまったくない。私が日本を出た90年代半ば頃…

Oliviera

ニースに滞在中3度も通ったレストラン「Oliviera」のウェブサイトが新装開店になって写真や記事が豊富になった。そんなわけであの極上のオリーブオイルのことを思い出したりしていた。南フランスの人間にとってオリーブオイルは日本人にとっての昆布に似てい…

タラのピルピル

スペインの干ダラ、バカラオをつかってタラのピルピルを作ってみた。水で戻したタラをソテーし、溶け出したゼラチン質でオリーブオイルを乳化させ、ニンニクと唐辛子でソースを作り、ソテーしたタラにかけて食べる、という料理。すごく失敗。後悔先に立たず…

メランザーネ・イ・モルツォレッラ

というわけで憤懣やるかたないときには包丁を握る手にいっそうの力がこもるのであった。メランザーネ・イ・モルツォレッラ。モルツォレッラのナスはさみ焼きである。南イタリアの料理。研究所にいるスペイン人の女の子と、ナスを使った料理について話してい…

というわけでへんに忙しい感じの時には飯が気になる。

1、イタリア食品屋で買ってきた大羽いわしで、スペイン風の焼きイワシ。内臓を手で取り出したあと、よく洗ってニンニク、平葉のパセリとオリーブオイルで短時間マリネ。大きなフライパンで両面を焼く。焼きあがったら同じフライパンでニンニクと平葉のパセ…

ハギス

里帰りから帰ってきたスコットランド人に招待されて昨晩はスコットランド料理、ハギスを食べた。羊の胃袋に羊の心臓、肺、オート麦、さまざまなハーブを細かく刻んで詰めたもので、丸く膨れた胃袋をゆでて、じゃがいもを付け合せにして食べる。以前スコット…

搾菜的

近所のタイ食品屋ザーサイの缶詰を見つけて以来、なにやらザーサイの研究に邁進している。とても柔軟性に富む食材で、炒めたりスープにしたりいろいろとバリエーションが楽しめる。いつもうちに押しかけてダラダラと飲んでいる飲兵衛のドイツ人やフランス人…