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「物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆」

昨年暮れに刊行された「物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆」を読んだ。物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆作者: 佐々木力,山本義隆,桑野隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/12/09メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ …

変わるには変わらないなにかが必要である。

悪とはなにか、というテーマでスピノザと誰だったかがしている往復書簡について、ドゥールーズが「スピノザ」の中で長い引用を繰り返しながら触れている。スピノザ (平凡社ライブラリー)作者: G.ドゥルーズ,鈴木雅大出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2002/08/…

東方綺譚

白水Uブックス (69) マルグリット・ユルスナール (著), 多田 智満子久しぶりによい物語を読んだ。珠玉の短編集、とはまさにこの本に与えるべき称号ではないか、と思う。よい物語はどこか神話の匂いがする。そして神話には全てが凝縮している。

ブラウン運動

っていうと、生物系ではバーグ本があがめ奉られている。 ASIN:4588021206 のであるが、実は日本人による初心者向けの名著があってそれが ASIN:4320032365 つーか、これもう在庫ないんですね。まだ買えるのかな。困ったことだ。 追記 050309 偶然だけど、これ…

本屋さんのブックカバー集、200店分を集め初出版

これ、見てみたい。実家の近くの本屋(郊外の本屋とはいってもバカにできない本揃えで、よく行っている)はブックカバーが原稿用紙の升目になっているストイックなデザインで、紀伊国屋とかの幾何学的なパターンよりいいなあ、なんて思っている。特定のブッ…

バルセロナの料理

っていったら私の中では高森敏明さんの本で、レシピは ASIN:4128000841 著書は ASIN:4560039771 いずれにしてもスペイン、特にバルセロナへの深い愛が感じられる本で、レシピの本はレシピというよりもエッセイに近い内容で読んでいるだけで楽しい。でも在庫…

ボタンの不在

12時に不覚にも寝たのだが、朝3時に起きてしまい、1時間ほど上記の一冊をパラパラと読んでいた。デモクラシーの冒険 (集英社新書)作者: テッサ・モーリス-スズキ,姜尚中出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/11/17メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含…

ファインマンの本

しらべてみたら、たぶんこれ。困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)作者: R.P.ファインマン,Richard P. Feynman,大貫昌子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/01/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 125回この商品を含むブログ (74件) を見るとて…

円統計?

Circular statisticsって日本語でなんていうんだろうか。円統計かな。グーグルしてみたら”循環統計”なんて言い方をしている人もいるみたいだが、確固たる訳語はないらしい。方向性を含むデータを処理するときには360度で0度に戻るので、普通の統計ではうまく…

 水村美苗「私小説」

忙しいのに加えて飲み会がかさなり、それでも酔っ払って家に帰りついてからなお、寝床で毎晩少しづつ読みながら、かつての自分の姿をその話の中に鏡のように見るにつけ、唸りながら寝返りし、腕組みしては思い出にふけったりしているうちに朝の鳥のがなきは…

numerical recipes in C

なんとネット上でフリーで公開されていた。コーネル。こちら。

世界を動かす石油戦略 

先日銀座「ライオン」にてid:svnseedsにもらった石油関連書物2冊のうち、さきに読め、との一冊。先の正月のあとしばらく石油の話題があったので、その続き。全体的には、石油が市場製品か、戦略物資か、という問いの立て方がよく理解できた。筆者らは、石油…

 アロハシャツに対する不明を恥じる。

日曜日に友人の家でThe Aloha Shirtという本を眺めていた(私が見たのはドイツ語版だった)。図版がとてもきれいな本である。見ているうちに、日本の刺青図鑑をみているような気分にもなる。この本をみていてアロハの発祥・発展には日本の着物産業が大きく関…