ハギス

里帰りから帰ってきたスコットランド人に招待されて昨晩はスコットランド料理、ハギスを食べた。羊の胃袋に羊の心臓、肺、オート麦、さまざまなハーブを細かく刻んで詰めたもので、丸く膨れた胃袋をゆでて、じゃがいもを付け合せにして食べる。以前スコットランドでの学会に行ったときに夕飯に出てきて、なんでこんなうまいものが忌み嫌われるのかなあ、と思った。今回は初めてまるごとのハギスを見た。茹で上がった胃袋は管が二本上向きに飛び出しているので、まるで潜水艦のようだった。ロバート・バーンズがハゲスを称揚して書いた詩が有名なんだそうで、食べる前にスコットランド人はその一節を朗読した。スコットランド語の朗読を聴くのは初めて。ドイツ語にとても音が近いことに気がついた。でもその意味は皆目見当つかず。ちなみにバーンズは「蛍の光」の原曲の作詞者なのだそうだ。昨晩スコットランド人が歌い始めたので、なんかきいたことあるぞ、と思って気がつき、私も蛍の光をがなったわけだが、日本では酔っ払って歌う歌じゃないよなあ。