まれびときたりて

滞日中に飲んだ人々が、ほぼ誰も「覚悟を決めてのみに来ました」という感じで飲みまくるんでうれしいやらなにやら。前回もふくめれば、あっちでもこっちでも明日有給をとったと言われて、ありゃー、そこまで覚悟きめるか、という感じでした。誰がいったのかわすれたが”まれびと”状態。

沖繩の民間傳承から見ると、稀に農村を訪れ、其生活を祝福する者は、祖靈であつた。さうしてある過程に於ては妖怪であつた。更に次の徑路を見れば、海のあなたの樂土の神となつてゐる。我が國に於ても、古今に亙り、東西を見渡して考へて見ると、微かながら、祖靈であり、妖怪であり、さうして多く神となつて了うてゐる事が見られるのである。

祖先であつたことが忘れられては、妖怪・鬼物と怖れられた事もある。一方に神として高い位置に昇せられたものもある。我が國のまれびとの雜多な内容を單純化して、人間の上に飜譯すると、驚くべく歡ぶべき光來を忝うした貴人の上に移される。賓客をまれびとと言ひ、賓客のとり扱ひ方の、人としての待遇以上であるのも、久しい歴史ある所と頷かれるであらう。

どちらかというと妖怪だなあ。つきあっていただいた方々、ありがとうございました。そういえば、新宿で飲んだみなさま、”はてなメガネだし”やってもいいのかなあ。一日の間、異論がないようでしたら勝手にやります。>id:svnseeds, id:hachi, おやっさん