ボタンの不在
12時に不覚にも寝たのだが、朝3時に起きてしまい、1時間ほど上記の一冊をパラパラと読んでいた。
- 作者: テッサ・モーリス-スズキ,姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: 新書
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これを表現して「押すべきボタンはどこに?」という問いかけかたは秀逸だと思う。行動生物学で、サルにボタンを押すとバナナが賞与される学習の実験がある。ボタンを押してもなにもでてこなければ、サルはバナナと自分の行動を結びつけることを諦めるだろう。
端的に米国人と非米国人(これはアナロジーでもあるが)を実に見事に示したのが、昨年秋の大統領選後に見られた、"SORRY WORLD (We Tried) - HALF of AMERICA"という当事者達による発信、あるいはそれに対して慰さめ、励ます人々による米国外からの発信、はたまたこれに呼応し、ひらきなおった態度の世界に向けた発信などの例である。この構造は、デモクラシーの担当者が米国にしかなく、周囲の人間はハラハラしながらみてるだけ、という構造だ。