大雪に北陸難行かとおもいきや、一番寒い地域でも走行時の気温が1度Cだった。ドイツの気象条件に比べると実に穏やか。本格的に道が凍っていたのは、経由した長野の標高1000メートルのあたりだけ。それでも北陸道では派手にクラッシュした直後の車の横を一度通った。あの程度の状況ですべるなんて、スタッドレスがまともじゃないんじゃないか、ただの夏タイヤなのだと思う。ドイツのひどいときは本当にひどい。高速に外灯もついていないので、吹雪の時には速度感覚を失うし、視界はホワイトアウトする。塩をあらうためにワイパー液をやたらと使う。切れると運転できなくなるので、南ドイツ山間部長距離移動の場合は自分で補給しながら走る。

義理の妹が用事でてんてこまいなので、そのあいだ無珍先生をつれて「マリンピア日本海」という水族館に行った。これが実に優秀な水族館で、無珍先生はイルカのショーや、悠然と泳ぐウミガメ、群れを成して回遊する数え切れない声のサバ、可憐なクマノミに感嘆の声を上げていた(大声で困るほどだった)。大きな生物に対しては低い声で「おー」といい、小さな生物には「みゃー」というような高い声になるのだが、一応大きさにあわせてトーンを変えるのだなあ、と思った。ちなみにペンギンもいる。実に優秀である。