食事記録

3日 きのこの味噌汁。実家提供の鰤味噌漬け。めかぶ、もずく。ファミリーマートの”しゅうまい弁当”。長野にある恩師別邸にておせち料理。鰤大根を山ほどいただく。いつぞや鰤大根ほどすばらしい食べ物はめったにない、と演説したのを旦那先生が覚えていてくれたらしく、わざわざ作ってくれたのだそうである。お酒は沖縄焼酎。社会学専攻の学部生と議論しながら一本空けた。ルーマンとか、社会工学的な話。シミュレーションしたい、というので、生物学ではどんな手法でシミュレーションをするのか、教えた。

4日 パン。新潟の「おはしガスト」なるファミレスで牛鍋定食。無珍先生はしめじばかり食べていた。肉は固くて嫌がる。「折紙」なる居酒屋で鰤の刺身主体の盛り合わせ。ものすごくうまい。無珍先生は通常マグロの赤身は食べないのだが、ここの刺身はおいしかったらしく、座敷で寝る寸前まで食べ散らかしていた。柿の種で衣を作った鶏のから揚げがオリジナルだというので、食べてみたらこれまたうまかった。飛び込みで入ったもののさしみのつまをちゃんと手作りしている、まともな店だった。お酒は「麒麟山」3合ほど。

5日 朝飯はホテルの朝食。主人らしきおじさんが、テーブルの横に座ってえんえんと新潟の話をしてくれる面白いホテルだった。小嶋屋でへぎそばその他もろもろ。新潟にきたらかならず小嶋屋でこのそばと、かつおぶしが山盛りの栃尾の厚あげを食べる。そばは海藻でつないだそばで、風味もコシもある名品である。無珍先生は店の中の出張で忙しく、のっぺ汁を少々食べた以外はほとんど食べなかった。夕食は鰤の刺身、モツ鍋。

6日 さんま開きときのこの味噌汁。無珍先生はきゅうり浅漬けがこのところお気に入りである。いろいろ用事の合間に通りすがりで調布の「バスラーメン」。20年前は本当にバスが店だったが、今は店舗になっている。無珍先生は実家提供の鶏のつみれを少々。夜は客来訪でしゃぶしゃぶ。新潟で買ってきたいかの沖漬け。大根と帆立のなます。日本の大根は芸術品である。つるつるときれいに桂剥きができるので、はまってしまう。客は義理の妹の親友(とその旦那及び4ヶ月の乳児)であり、なおかつ亡き彼女の後輩、なおかつその旦那が亡き彼女の先輩という関係なのだが、その旦那の姉が住んでいるマンションが、私の実家があるマンションと同じ、しかも隣だということが偶然発覚して全員で衝撃を受けた。全部で7軒しか入っていないマンションだから偶然といってもほどがある。酒は以前後輩の実家(実家が造り酒屋なのだそうである)からいただいた原酒4合瓶。

7日 小田原の鯵開き。きのこの味噌汁。無珍先生は茹でた帆立をいくつも食べる。夕食は牡蠣のフライ、生牡蠣、いさぎの刺身、すくい豆腐、きのこ味噌汁。毎日きのこ味噌汁ばかり食っているが、きのこの組み合わせは毎回さまざまである。組み合わせによってアミノ酸組成が変わるので味が毎回独自のうまみになるので、いろいろ試してみるのがやめられない。しいたけだけは入れない。断面を見るとペンギンによく似ているので、幼少時から私はどうしても食べることができない。