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もう半月たってしまったのか。
- このところの週末は毎回人が来ていて、すっかり歩けるようになった無珍先生と散歩。今月は公私ともども来客が妙に多い。
- 無珍先生、朝の出勤の際に「靴出してきて」というと自分で靴箱をあけて自分の靴をとってくるようになった。夕の帰宅の際には脱がせた靴を自分でそそくさとしまう。初めてこれをしたときにはホントに驚いた。
- 『コーブ』なる映画が日本を辱める映画であるから上映中止しろという、くだんの人々の「街宣かけるぞ」電話脅迫によって実際に中止続出らしい。普通の映画館のみならず明治大学まで上映会を中止したとか。すくなくとも日本にいるあらゆる芸術家、学者はこれに徹底抗議すべきだと思うのだが、そんな話もきかない。イラク日本人人質事件のときの「テロには屈するな」とかいうスローガンを思い出した。テロにやすやすと屈する日本の文化。なおくだんの行動ホシュなる人々が「尊王攘夷」とか叫びながら沖縄の米軍基地に竹やりで突撃するんだったら立派なものだと思うがぜったいにやらんだろうな。せいぜいが弱いものイジメである。
- 鳩山辞職劇は日本が米国の占領下にいまだにあるという端的な事実であるだけのこと。日本で一番エライ人間の首相がその領土にある基地をうごかせなくてやめるんだから、日本の盟主は米国という事実が再確認されたということだ。日米同盟なんて実に韜晦したものいいである。同じじゃないではないか。
- 今回のワールドカップ、前回に比較すると盛り上がりにかける。前回はドイツが開催地だったからだとは思うが、なんかさびしい。
- 「輿論と世論」を読んだ。実におもしろかった。力作、オススメです。今後輿論という単語を意識して使おうと思った。なお、輿論=(よろん)は"public opnion"。世論(せろん)は"popular sentiments"。このように訳されると実にわかりやすい。よろん、の”輿”は、当用漢字に採用されなかったので、結果として世論を(せろん)のみならず(よろん)とも読むことになり、このためpublic opinionとpopular sentimentsが日本において混同する一因になった、という笑ってしまう(しかしながらたしかに混同していやしないか)ような話である。が、その背景には実は世論政策研究(および戦時広告の実施)を戦時下に行った某有名研究者が自らの戦時中の作為を覆い隠すべくいわば故意に輿論と世論という言葉の混同を座視したのではないか、などなど興味深い話満載である。なお、この研究者は戦後そのままGHQにリクルートされて戦後日本における広報をアドバイスするという、まあなんというかあれですな。
- 作者: 佐藤卓己
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/09/01
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- 平日一日睡眠時間が4時間ぐらいに減ってやたら眠いのでなるべくいろいろあきらめて寝る時間をとるようにしているが、なんかそれだとつまらない。寝る時間削ってもしたいことをしたい、でも体がついてこない。むしゃくしゃ。