スカイピング
最近は実に便利なもので、テレビにHDMIで接続するスカイプを内蔵したカメラなどがあり、気軽にアクセスできる。スカイプコールはリモコンで受けることができるようになっている。受けるのは私の母であるが、接続を切るのは無珍先生もできるようになった。
毎日夜半になると無珍先生とスカイプする。日本ではちょうど朝ごはんを食べ終わったころである。彼はたいてい床に座り込んで、レゴやらおもちゃの電車やらミニカーやらあやとりに熱中している。昨日は座布団の上がジャングルで、そこに探検にいくかどうか迷う人々という設定の遊びをしていた。昨晩読んでもらった本が森に行くという話だったらしい。
「だからー、森に行きたいの」
というので、また帰ったら行こう、だけど今度行くときはまだ冬だから寒いぞ−、と警告したが、寒くてもいいのだそうである。行ったら行ったで、寒い寒いと文句をいうんだろうなあ。
無珍先生はよく「遊ぶから見てて」と私に頼む。見ているだけ、なのだが、見ていてもらうのが重要らしい。私はじっと眺める。ジャングル遊びがひとしきり終わったあとで、20分ほど「大どろぼうホッチェンプロッツ」を読んでやった。けっこうややこしい話なのだがちゃんときいていて… とはいえ幼稚園に行く支度をそろそろしたら、といいながら朗読をやめたら、大きなあくびをしていた。やはり図鑑などを一緒にみながら会話をするほうが楽しいようである。
一昨日は図鑑をいっしょに眺めているうちに恐竜のことで大議論になった。「ティラノサウルスとステゴサウルスはどちらがつよいか?」というテーマである。私には鋭い牙と立派な顎を持つティラノサウルスのほうがより凶暴であるように思うのだが、無珍先生は「ステゴサウルスのしっぽについている刺はすごいんだ」とのことで一歩も譲らなかった。というよりも、「どうしてこの人はこんな簡単なことがわからないのだろう」という口ぶりであった。
ほぼ毎日スカイプすることにしているが、時々帰宅に間に合わないことがある。飲み会などにでかけている場合である。
「昨日はゴメン、友達と会っていた」
と翌日弁解すると
「だからー、友達とちょっと話すのやめて、そこから離れて電話すればいいんだよ、それだけ」
と口を尖らせながらいう。このときにも「なんでこの人にはこんな簡単なことがわからないのだろう」という口ぶりである。いやはや。もうしわけない。
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