日本の首相の辞任

出勤したらフランス人の同僚が”日本の首相が辞任したってさー”というのでニュースを眺める。

−−参院選直後ではなく、なぜ今、辞任を決断したのか。
参院選は厳しい結果でありました。そこで反省すべきはしながら、今進めている改革を止めてはならないと思い、私が進めている国づくりは止めてはならないと思い、所信を述べさせて頂きました。しかし、テロとの戦いを継続していくことは極めて重要なことであり、それは私の約束でもありますし、国際公約でもあります。それを果たしていくためには、むしろ私が職を辞することによって、局面を転換した方が、その方がむしろいいだろうと判断致しました。
安倍首相辞任:国民の信頼得られなかった……一問一答全文

おお。珍しく明解。前回思ったとおりで、「国づくり」「改革」よりも「テロとの戦い」の方が重要なのであるということなのだと再確認。逆にいうと、安倍首相がこれまでなにをしたのか、ということを「テロとの戦い」が最優先事項であるというこの断末魔の一言を念頭に遡って解釈することが重要だろう。すなわち次の三点。

安倍首相が消えるとはいっても、上の事実は残る。ところで病気で長いことはもたないだろう、といっていたのは立花隆であるが*1心のほうの病気ではないか、という説も。

*1:今年二月の「政権の命取りになるか 安倍首相の健康問題」あるいは、最近の「内閣改造でもボロだし確実 解散必至!末期の安倍政権」など。後者では”どこかでこの人、ポキンと折れてしまうような気がしてならない。”と結語している。顔色を眺めて健康状態を直感するのは年寄りの得意とするところ、亀の甲より年の功である。