華氏911
研究所で上映会があったので昨晩見に行った。映画館で上映が始まったばかりなので、どこかでダウンロードしてきたのだろう。「ブッシュってバカなんですね」「意味のない戦争をこの2年していたのですね」という映画なのだが、さんざん話題になっている映画なので内容をすでにだいたい聞いていたことと、911・イラク戦争の裏話なども知っている話が多かったので、私にとってはあまり衝撃的な内容ではなかった。ヨーロッパ人にとっても別に目当たらし話ではないのではないか。今日朝日のニュースになった戦死米兵の母の反戦運動にしても、BBCやZDFは随分前に似たような話をニュースにしていた(あの母親だけではないのだ)。一方で米国ですさまじい反響を呼んだことを考えると、この映画の見せる事実の数々がいかに米国で知られていなかったか、ということを示している。わかりやすい「ニュース映画」のという形で情報を提供したムーアの功績は大きい。一番興味をもてたのは、米軍兵士達のインタビューだった。いかにもボキャブラリーが少なく、間投詞を多用して彼らが喋る内容が一番重かったと思う。