グレゴリー・クラーク氏、コモリ氏+イナゴに困惑
グレゴリー・クラークさんって、上智大学教授、多摩大学学長を経て目下秋田国際教養大学の学長という、私なんかよりおそらく日本のシステムに詳しい人なのだが、そのクラークさんが、産経ワシントンDC駐在の例のコモリ氏の槍玉に上がっていわゆるネットイナゴが追従した*1。クラーク氏は困惑(ジャパンタイムズの英文記事。なお、日本語訳はそのうちまた出るそうです)。
「日本はこのところ右傾化している」というのは日本の非常識、でも世界の常識。たとえばこちらのBBCの記事とか。端的にいって、教育基本法の改定が衆議院を通過したというのは、”愛国法が下院を通過しました”と解釈されるのである。こうした一部日本の思いと世界の視線のギャップは*2、今の状況ではまだまだ滑稽なだけだけれども、このまま分枝していってさらに離れたらまあ、極端なことをいえば戦前の模倣であってたとえば「国連脱退も辞さぬ」とかの勢いだけのはねっかえりがやんややんや、それでこそ反自虐、いよっニッポンジンと国内では多いに歓迎される一方世界からは「アホか」ってなことになるわけである。で、アホとかいわれるたびに愛国心は燃え盛るわけやね。これを称して自家燃料投入、とでも名づけようか。もちろん自分で自分を燃しているのだから、いずれは燃え尽きるのだろうけれど。