2003-11-03から1日間の記事一覧

20代半ばのクロアチア人の友人と飲んでいて、いつか聞こうと思っていた質問をした。「戦争に行こうと思ったか?」差障りのある質問かなあ、と思ってずっと聞くのを控えていた。私の記憶の中では、かなり強烈なプロパガンダを流して戦意発揚工作をしていた、…

子供は紅葉する山を見て美しいと思わない。大人が紅葉する山を美しい、と感じるのは、経験依存的である。味覚も同様である。えぐみ、という経験をもたぬヨーロッパ人は、器質的にもえぐみを味わうことが不可能である。

 履歴の導入

は単純である。時々刻々と変化する外界の刺激及び、目を閉じる・閉じないあるいは明るさを意味する。は複雑である。なぜならば、経験が関わる部分であるからである。例えば電子顕微鏡学者は、通常の人間には見ることができない構造を電子顕微鏡像の中に見出…

 内部と外部の重み

とは、観念論と経験主義に対応する。 この二つは対立した考え方として歴史上さまざまな形で変奏されてきた。「世界を自分の思うようにしかみることができない」が観念論である。観点は所与に構成されており、外界は観察者に影響することがない。すなわち、知…