パルチザンのカルヴィーノ
昨晩うちでざる蕎麦をすすって酒を飲んでいた、飲み仲間であるイタリア人の女の子が「うちのオヤジはイタロ・カルヴィーノと一緒にパルチザンで闘ってたから、カルビーノがうちによく遊びにきてた」という話をしだしたのでちょっとびっくり。マジですか、というかなんというか。「くもの巣の小道」に出てくるパルチザンのひとりは彼女の父親がモデルなのだそうである。父親がかなりの高齢だとは聞いていたけど、元パルチザンというのもなかなか。そういえば飲み仲間メンバーのフランス人は祖父がレジスタンスの人である。レジスタンスやらパルチザンやらの子孫は子孫でなんとなく集まってしまうというのもなかなか面白い。やってることは単に酒飲んでいるだけだけど。
くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話 (ちくま文庫)
- 作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,米川良夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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最近カルヴィーノの「文学講義」を読んでみたところだったのだけど、ああ、この部分はイタリア語だったら軽妙なんだろうなあ、という訳者の苦労が感じられる部分でひっかかってしまったり。どうもしっくりこなかった*1。イタリア語、できるようになりたいなと改めて思った一冊。思うに、イタリア語の本を訳すときにはリズムをうまく表現できる関西弁にしたほうがよいかもしれない。
- 作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,米川良夫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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