ワイマール・ホモソーシャル・ワンゲル

"ワイマル共和国時代のドイツでナチスを支持した青年層と、昨今の日本で嫌韓に欲情する青年層の、相似点と相違点"
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ワイマル時代、ナチス運動の「気分」を支えた一面は、男同士でパーティを組んで山野をめぐるワンダーフォーゲル運動の大流行だったと言われる。当時は、男女共学が少なく、初期ナチスを支えた復員失業軍人などは、特に、男同士での「同じ釜の飯」意識による結束が強かった(上記『拝啓天皇陛下様』にも、その描写はよく現れている)。『ワイマール・エチュード』では、当時ドイツの青年たちに愛読されたヘッセの『デミアン』の背後に、男子校(ギムナジウム)擬似ホモ文化の陰を指摘している。

いまだにドイツの男同士の結束ってこんな感じなんで、ワイマールに限らずかなり根強いと私は思う。時にその密着振りについていけないので、今日はほっといてくれ、といったりすると、「オレたちからにげようってのか」と冗談まじりながらあるていど本気な発言が出てきたりする。ババリア戦記にでてくるような昔の、少人数の部族で移動と戦いを繰り返していた時代のなごりではないか、と私は思ったりしている。さらに言えば、それが小さな家族的コミュニティであって、一生助け合いながら生きていく、という姿勢も含まれている。この密着ぶりはたとえば国連のような機関でかなり異様であって、ドイツ人の男ボスはドイツ人部下を集めがちであり、批判の対象になったりする。簡単にはいいたくないのだが、ナチスってやっぱりなあ、と思ったりするのはこうした光景をみていて、である。フランス人の男も少々そうした気がないでもないのだが、よっぽどあっさりしているので、私には付き合いやすい。アメリカみたいに、男二人で年中つるんで飯食っているだけで”やつらゲイか”と噂が立ってしまうのも極端でいかがなものか、と私は思う。