台所事情

日本の右傾化転換点におけるポイントとして参考になる指摘。野次馬的な関心もあるけれど。

しかし、当時はオフレコと言われたけれど、今じゃもう時効だろうから暴露するが、1999年頃"当時"大月隆寛氏はわたしを含む周囲の人間に、つくる会内部で小林よしのりの急速な右旋回をどうにか舵取り修正しようと苦労してるが、会内部の人間関係が難しくうまく行かない、と困惑を吐露していた。
・・・
小林よしのり自身はそもそも、戦争に参加した爺さん達が、左翼史観では一方的に「戦時中の日本兵=人格などない悪者」とされるのに、いや爺さん達だって本来個々には愛すべき普通の人間の筈じゃないか、と思想以前の「ミクロな人間観」から疑問を抱き(その義侠心自体はまったく正当だろう)つくる会の運動に乗った筈だったが、会に集まる人々、西部邁なり西尾幹二なり藤岡信勝なり「イデオロギーの専門家」の「ノリ」などに浮かされ、勢いづいて当初の「ミクロな人間観」より、「大東亜戦争亜細亜解放戦争で日本は正しかったのだ」という大局的な大文字イデオロギーの方に大いに比重を傾けてしまった。
id:gaikichi:20040814#p2