T's Diaryより抜粋。

26日。政府は陸上自衛隊に本隊派遣命令を出した。ある時は「テロ」を「新しい戦争」とみなしているにもかかわらず、別の時には「テロ」は戦闘行為には当たらないので自衛隊員による反撃も戦闘行為ではないという、むちゃくちゃな答弁を繰り返す首相や防衛庁長官を、最高指揮官と仰がなくてはならない自衛隊員に心からの同情を禁じえない。今後予想される最悪の状態は、日本社会全体が「不審者探し」、「テロリスト探し」そして「敵探し」で変にまとまってしまうこと。イラクに派遣される自衛隊員に万が一のことがあったら、世論はどう変化するんやろうか。

「敵」をマッチポンプで拡大再生産する米国政府、という姿、この排除の構造の活用はあちらこちらで模倣されている。たとえばマイクロソフトのウィルス対策がそうだろう。連日リリースされる「重大なリスクのためのアップデート」はマイクロソフトへの依存を再帰的に高める効果を持っている。日本もまたこれを模倣しよう、ということなのだ。同じ日記に、臓器移植改正法案に関する意見も書かれている。この改正法案もまた排除の構造の活用だ。今現在生きている人間が将来の人間を排除する、ということなのだ。

富士日記より抜粋。

1月30日
国会は茶番だ。法案が成立したあと石破が笑っているの見た。石破はどんな音楽が好きなのだろうとふと思った。

1月31日
(たしか)滋賀のM君によれば、「様々な週刊誌によると、『モーニング娘。』が好きだということです」とのことだが、これは意外に、意外ではないのかもしれない。

(中略)

国会が茶番を演じているあいだに、様々な法案が国会を通過しているのを報道で知る。そしてこの国は戦時下に入る。かつてなにかで革命は劇的にやってくるのではなくいつのまにかそうなっているという話を読んだが、戦争もまたそうなのではないか。あるいは、まったく新しい姿で戦争が日常に侵入してくるのを予兆させる。

日本が今戦争中である、と思っている日本人はどのぐらいいるのだろう。
世論調査は、ぜひともこれから定期的に確かめて欲しいと思う。「日本は今、戦争中だと思いますか?」