Bewaadさんが「層状の共同体」(12月17日)で、改めてコミュニティが成立し得ない、ということを書いている。日本におけるコミュニティ解体の要因と歴史的な過程に関する記述がそのほとんどなのだが、この部分はflapjackさんのコメント欄で長々と書いた私の認識とほぼ一致している。この点はコンセンサスが行き渡っている部分でもあると思う。

関心の中心となるべきは、最後の3つのパラグラフだ。コミュニティは成立しえない時代を迎えている、としているが、これは現状認識そのものである。注意しておかなければいけないのは、現状認識と状況の展望は異なる、ということだ。言い換えれば、歴史は過去の外挿だけでは展望できない。なにかが変わる可能性がある。展望に関しても悲観的になる理由が十分説明されておらず、コミュニティ再構築に関して悲観的、という部分にもうすこし説明を期待したい。、、、と書いていて、現状認識をそのまま展望に外挿するのが官僚の立場である、と考えてみれば、もっと説明してれ、と甘えるのも無理な話だと気がついた。

でも、とつい余計なことも書いてしまうが、ウェブ上では、失墜したはずの「身近な権威」の再来としてBewaadさんは信頼されています、とだけは記しておきたい。