日本に税金を払わなくてよくなった。日本に税金を払えばそれはイラク復興費ならぬアメリカ戦費に使用され、日本の土建屋の腹を肥やし、天下り役人、グローバリズムなゴロツキに還流する金にしかならない。いくら税金を払っても、その払った税金が自分の生活に役に立っている、と実感できないのが日本である。なぜ、なのに税金を払わねばならないのか。ずっと日本にいて税金を払っているとこの感覚が麻痺してしまって、税金は消えてゆくもの、という暗黙の了解を自らに課すことになるが、これは非常なる異常なのだ。この異常さに気がつかない日本人は奴隷ないし国畜として飼いならされているという我の姿に気がついていないということでもある。脱税を非難するなかれ、それはムラ社会における非合理な非難に他ならぬ。脱税をしている人間の感覚が正しいのであって、黙って税金を払いつづける人間は年貢を納める江戸時代の農民となんら変わらず、自由民主化(笑)もどこへやら全く進化していないのだ。ましてや、今日本国に税金を払っている人間はすなわち、イラクの民族独立運動に対して侵略戦争を行うそのこと、まさに戦争支持そのものなのである。そして私はその戦争年貢を払わなくてよくなったのだ。