歴史的推移

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「治安悪化を見通せず」 ペシャワール会現地代表が会見 - 国際 - asahi.com
アフガニスタンの治安が悪化したから、だけではないことに要注意。つい最近のことである。忘れてはいけない。日本人は2004年以来、中東において敵性民族になったのである。中村さんの井戸掘りの努力が積み上げた信頼を日本政府がぶち壊したことの「罪の巨塊」がそこにあるのだ。

2003年12月10日。
Japan to send the Self Defence Force to Iraq (形容矛盾*1)
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20031210#p1

2004年01月26日。

陸上自衛隊海上自衛隊本体にイラク派遣命令下達。

というわけで、海外に居住する日本人の一人、私の存在の危険度がまたひとつ上がった。ならびに、未来の日本の中学生が、テストで憶えなければいけない日が、また一日増えた。2004年1月26日。「自衛隊が海外で戦争をはじめた日っていつだっけー?2008年だか2003年だったと思うんだけどー」。とまあ、日本史なるものがそんな未来にあれば、の話であるが、ともかくも、あのややこしい1920ー30年代と一緒で、ごちゃごちゃするであろうことは想像に難くない。
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20040126#p1

2007年01月01日。

9条改正論者の言い分に、
「日本は国際貢献をしなくてはならない」ってのがあるが、その「国際貢献」の正体は何か、「国際社会」の実体とは何か、紛争当事国アフガニスタンから見た「憲法改正案」の虚妄、平和憲法の現実的功績を中村哲さんが、雑誌SIGHT(2007冬号)で語っている。

中東、少なくともアフガニスタンでは、反日感情が急速に芽生えていると言えますね。これは「国際貢献」のひとつの答えじゃないでしょうか。

アフガニスタンで長年医療支援を行っている中村哲さんの言葉である。
イスラム教徒の間では、長年にわたって日本は「美しい誤解」で評価されてきた。「日露戦争」で大国ロシアに勝ったこと。「原爆の被害者」、そして奇跡の経済復興。そして60年間も戦争をしてこなかったこと。
それが、180度変わって、日本人であるがために襲撃の対象になりつつある。すべてが、イラクへの「国際貢献」が原因であるという。

「美しい誤解」が、見事に裏切られたんじゃないでしょうかね。「強い者にはペコペコする日本」、「石油の利権が絡めば武力行使も辞さない日本」というマイナスイメージが急速に拡大してると。

日本政府は、軍隊の派遣ではない。「人道復興支援」だと言っているが、通用しないようだ。

http://anarchist.seesaa.net/article/30635650.html
(太字、引用者)