教員免許の国家試験化

ちょっと前に書いたけれど、教員の負担はすでに著しく重く、なおかつ教員養成はそれにおいつきそうにもない。そこにこんどは「国家試験」となれば、志望者の減少に輪をかけて教員のなりては減るだろう。教員がどんどん辞めたり休職している様子は、先月初めの記事「現場の枯渇」を書いて以降ウェブでみかてたのだけでも二件。ひとつは、ライブドアニュースでみかけた、学級崩壊を超えた学級の様子。

と言うのはつい先頃、二十年来の知り合いの小学校教諭が軽いうつ病になり休職中であることを知ったからである。彼とは3カ月に一度、とある集会で顔を合わせ、そのあと赤提灯で一杯呑みながら四方山話をするのが恒例であった。実はそちらが楽しみで会に出席していたと言ってもよい。ところがここ数年は昔と違い教育現場の実態に話題が移る場面が増えていた。
(中略)
「学級は崩壊しているのではない。崩壊するとはもともと形あるものがその形を崩していくことをいう。しかしいまは最初から学級を形作れていない。だから崩壊というのは正しい表現ではない」と述べた。さらに「数年前は授業中に席につかぬ児童は2、3人、現在は10人以上の子供がウロウロする無法状態」と、自嘲気味に語った。
うつ病になった小学校教諭
野田 博明 2007年01月14日06時58分

もうひとつはterracaoさんのところの【映像紹介】紹介】「学校を辞めます―51才の僕の選択」。制度を批判したことで左遷、自分の判断で辞職。他にも休職しているわけではないけれど、結構話題になった[世の中のこと]超多忙な教員の実態とか。こうした様子をみていると、果たして教員になる人間はこれからいるのだろうか、と私は危惧する。消える産婦人科の次は消える教員、だろうか。産婦人科にしても教員にしても、競争原理に乗りにくい”贈与”のファクターが大きい職業である。