寺山修司とパブロ・ネルーダ

イタリア人の同僚が誕生日なので、みなでプレゼントを用意することになった。いろいろ話した結果、パブロ・ネルーダが好きな彼女に、ネルーダの詩集をかうことになった。ちょうどミラノにいく用事のあったフランス人の同僚が、古本屋にいったらこれあったからかっちゃった、と18冊の全集を持って帰ってきた。スペイン語・イタリア語の対訳で見開きの各ページが構成されている。一冊ずつプレゼントするそれぞれがなにごとか書いてサインすることになったのだが、パブロ・ネルーダかあ、と思って寺山修司の有名な短歌を書き込んだ。

マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

ネルーダに関して私がしっているのは映画「イル・ポスティーニョ」に出てくる偉大な亡命詩人ぐらいなものだから上の短歌を書き込んだのだが、そのあとで気になって(いつもやってから気になる)「寺山修司 パブロ・ネルーダ」で検索してみたら、

1971年(昭和46年)年35歳
ロッテルダム芸術財団の招きにより国際詩人祭に出席、パブロ・ネルーダ、サングィネッティらとともに自作詩を朗読。
引用元

偶然ながらなにやらうれしい。