批判的であらねばならない、という欧州伝家の宝刀である理性を批判するのに「マッチョから逃走」ってのはやっぱりなんか実にシンプルすぎやしないか。というよりも、ルネッサンスは逃走しなかったではないか、とこのあいだメディチ家のばかげたほどに装飾的な内装をながめながら思ったのだった。