レバノン駐留国連軍に対するイスラエルによる爆撃

26日夕方、昼過ぎから続いた国連駐留軍(Unifil:UN interim force in Lebanon 人員二千)に対する爆撃で、国連の非武装監視員4名が死亡した。それぞれの監視員の出身地はオーストリア、中国、フィンランド、カナダである。イスラエルの首相は「誤爆である。ミステイクだ、わざとそんなことをするはずがない」とコメントしている。しかしながら爆撃の経過をみれば誤爆であるという主張は信じがたい。まわりになにもない国連の施設周辺に21発の砲撃をした、というのである。

the UN security council that the base came under close Israeli fire 21 times - including 12 hits within 100 metres and four direct hits - from 1.20pm until contact was lost with the four peacekeepers inside at 7.17pm.

Israelis ignored repeated warnings before killing UN observers

また、この爆撃に対して国連側は事務方をとおしてイスラエルに砲撃を停止するよう10回も電話をかけている。現場のアイルランド人士官もイスラエルに7回直接電話をしているが埒が明かず結局夕方に国連監視員の犠牲者をだすことになった。国連事務総長アナンは「狙った攻撃である」とイスラエルを非難しているがイスラエル政府官僚は「わざとやるはずがない」と一辺倒に繰り返している。実に明確な恫喝である。