ゴミ貯めスト

ドイツのほぼ全域で公共サービス労働者がストライキしている。賃金据え置きで労働時間延長、という方針に対する闘争。全国に拡大してからすでに10日以上なのだが、最初に始ったのが南ドイツ、とくにうちのあたりなので、住んでいる街にはゴミが溢れかえっている。歩道に設置されているゴミ箱には紙コップがうずたかく積もりあがって、三角錐になっている。私の家でもゴミの回収がストップして数週間になるので、ベランダにゴミ袋を積み上げている。私にとってストライキというとかすかな思い出で、その昔の国鉄ストである。鉢巻きを締めた職員を見て子供ながらに、闘っているなー、と思ったりした。ストで電車がストップしているという噂を聞いて静かな線路に入り込んで遊んだりしたこともある。昨今の私鉄などで見かける勢いのない「スト決行」とかの小さな札とはちょっと違っていた。今の日本の労働状況を見ていて世界でも稀なる酷な状況だと思うのだが、それでもストライキをまじめにやるほど、日本は不幸せではない、ということなのだろうか。つらすぎるんで、どうにかしろ、と要求するのにストライキはたしかに直接的でよいなあ、と私は思うのだが。例えば日本の大学院生やポスドクが2週間ストライキしたら、”科学技術立国”日本の科学業界たいへんなことになるよな。その昔の学生授業ストライキとはわけが違う。せめて授業料無料ぐらいはゲットできるのではないか。全学連全共闘の時と違って「大きなストーリー」が無くなった今ならばもっとニュートラルにできるのではないかと思う。

Tough talks underway on German public service strike
http://euronews.net/create_html.php?page=detail_eco&article=344723&lng=1

Der Streik im öffentlichen Dienst und die Linkspartei
Von Lucas Adler 23. Februar 2006
http://www.wsws.org/de/2006/feb2006/link-f23.shtml

German public service strike grows into confrontation with the grand coalition
By Ulrich Rippert
18 February 2006
http://www.wsws.org/articles/2006/feb2006/germ-f18.shtml

Verdi weitet den Arbeitskampf aus
Der Streik im öffentlichen Dienst entwickelt sich zu einer Konfrontation mit der Großen Koalition
Von Ulrich Rippert 15. Februar 2006

Germany: Biggest public service strike for 14 years
By Ludwig Niethammer and Ulrich Rippert
9 February 2006
http://www.wsws.org/articles/2006/feb2006/germ-f09.shtml

http://www.boston.com/business/articles/2006/02/06/public_workers_in_german_state_start_strike/