選択共同体

引越し先の地区で転入の住所登録に行った。12世紀の教会の横に立つ二階建ての小さな建物ドアを開けると左手のドアが開けはなたれていた。その部屋で机に座っている男とおもむろに目があった。なんとなくあわてたのだが、その男が、あー、いらっしゃい、というので、座ったらいきなりその人が役人だった。左の部屋と右の部屋、一人づつしかいないらしい。住所登録のついでに座ったそのまま路上駐車の証明書も発行してもらい、さらにゴミのことをきいたら専用の袋をくれ、さらにふるい冊子状の運転免許証をあたらしいカードタイプに変更すること、国際免許のことなど、ごちゃごちゃと聞いたのだが、すべて一発で済んでしまった。感動。役所がこんなにスムーズなのは始めてである。てなわけで

仲正の処方箋に引きつければ、自然共同体ならぬ、参入離脱自由な選択共同体を、国家ではなく(誤解を恐れずに言えば)顔の見える自治単位に採るのだ。かくして、国家を選択することが、ある統一フォーマットへの依存を意味するような今日的事態を、回避する。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=311

に、ふんふん、と思ったのだった。(Mさんの総論は好きでないですけど。)