仕事が終わらなかったので、ボーデン湖畔での空手合宿を切り上げて帰還。キャンプ生活で朝昼晩の稽古の合間にボーデン湖で泳いだり、やはりというか朝まで飲み会。日本の空手協会の合宿では’千本突き’なんてやるんだ、と説明する教官にそりゃ体育学的におかしいとか弟子が意見を挟んで大議論になっているのがドイツっぽくておかしかった。型の練習にしても意味から入る。日の丸をあしらったそろいのジャージ、「鉄騎初段」と大書された車、鏡像でプリントされた「唐手」という文字、妙な日本趣味に囲まれておもしろい日々だった。空手ドイツ代表チームの監督とトレーナーに稽古をつけてもらったわけだが、自分の稽古よりも彼らの動きの速度に圧倒された。人ってこんなに速く動けるんだー、という単純な感動。今回空手仲間といろいろ話していてしったが、我が道場に弟子入りした日本人は私が初なのだそうである。「日本語強化部」作るからそこの部長になれ、との命をうけた。でも教えるのってたかだか「回し蹴り」や「先生に礼」の正しい発音ぐらい。