2004年9月のパークフィールド地震の解析

2005年4月28日付ネイチャーの論文解説記事。それによれば、断層に沿って生じたごく小さな地震マッピングすれば、どこにひずみがたまっているか予測することが可能であり、したがってそこに大地震が発生する可能性を指摘することができる、そうである。解放されたエネルギーを地域ごとに積分していく、みたいな感じかなあ、と私は思ったのだが、これって日本ではかなり普通にやっていることなのではないか、と思ったりした。予測の原理はあまりにまっとうであり、地震予知研究が幅を利かせる日本でやっていないはずがないのではないか。地震に関連して「ひずみがたまっている」といった表現もよく耳にする。ちなみに論文の著者はチューリッヒの研究者、というとid:sueさんで、もしかしたらもうしっていましたか。
事後的にある程度実際に起こった地震の予知が可能であった、という論文がどれほどの価値を持つのが私には判断がつかない。穿ちすぎかもしれないが、それは大地震が起きた後に”そういえば地震雲が出ていた”ということと似ていなくもないと専門外の私は思ってしまう。今回ネイチャーニュースで取り上げられていた論文もまたその類かもしえないのではあるが、一方でこれと同じ原理で、12月のスマトラ沖の地震の3ヵ月後、3月28日に南方で起きたマグニチュード8.7の地震発生の11日前のネイチャー論文で警告されていたそうである。