ポスドク一万人冬の時代関連。

 しかし、科学/技術研究はそんな華やかな場面より、地道な作業が非常に多い。ベンチャーを起こし、研究もできるようなスーパースターは一握りの人々である。その一握りの人々を増やすために、多くの博士、ポスドクを増やすならば、科学/技術関連の職業の底辺をもっと広くしなければ、リスクが高すぎて、大発見をするかもしれない若者は他の分野での活躍を望むかもしれない。
(中略)
 現在、TLO、リエゾンなどインターフェース機関が定着期を迎えつつあり、研究者であった人々が知的財産管理やマーケットと研究現場の橋渡しをする、まさしくインターフェースとなる職業が形成されつつある。他にもMOT(Manegement of Technology)という科学/技術系に関する管理の重要性が注目され、近年、MOTコースが各大学院で設置されている。これも科学/技術系インターフェース職業が目指されている。

 科学/技術系には、それぞれの世界がつながれておらず、個々で行われている分野や段階が点在していることも多い。まだまだインターフェース職業の充実が必要であり、科学的知識をもった人々の進出が望まれる。

藤本昌代さん。
http://www.inose.gr.jp/mg/back/04-12-2.html

インターフェースで一番重要なのは、予算を配分する科学官僚にちゃんとした研究歴のある人間がなることではないか、と私は思う。科学の現場や動向に対してまっとうな感覚を働かせることができないと、結局予算配分は大御所だよりになる。「いずこにお金を使ったらいいのでしょうか」と科学官僚が伺いをたてるわけである。当然のことながら大御所を中心とする年寄り連に予算が向かうことになる。悪循環である。科学報道にしてもそうだ。データと論文を生スキャンするのではなく、「私の科学はこんなに素晴らしい」とのたまう大御所に取材するから、大御所の業績ばかりが新聞の科学欄を飾り、悪循環の一部となる。しかも悪いことに今の政府の判断基準は日本の新聞に掲載される業績が「いちばんスゴイ」ということらしいので(日本ローカルで、朝日新聞インパクトファクターが最も高い、なんて悪口まである)、悪循環には更に輪がかかる。

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20041216#p5経由。