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一番おいしかったレストランは海産物の店ではなくて、オリーブオイルの店だった。地元のトマトとチーズと、エックス・プロバンスというオリーブオイルのサラダが絶品。要は野菜とチーズ、オリーブオイルの選択眼が非常に優れている、ということなのだが、それだけではなく、ナスとヤギチーズの和え物や、牛肉のタタールもこれまた驚くほど美味しかった。店のオーナーがこれまた幸せそうでおしゃべり好きなおじさんで、オリーブ・オイルの伝道師。客の皿にいちいち自らオリーブオイルを注ぎ、種類を懇切丁寧に説明してくれる。私は結局3回も食べにいってしまった。見事に釈伏された私は最後にそこでオリーブオイルを買いこんで手に提げて帰ってきた。空港に迎えにきた運転手が「なんのワインだ」と聞くので「全部オリーブオイルだ」と答えたら目を剥いて笑っていた。

http://www.oliviera.com

右は「チーズと5種類のトマトのサラダ」。