ウォーラーステイン最新コラム。
先日のアジアカップでの様子に触発されて書いたコラムだろう。中国・韓国・日本の経済と政治の協働がどのように起きていくのか、という問題提起。この手の話題が出るたびに、EUと引き比べ、東アジア共同体みたいなアイデアが議論されるのだが、何百年も血みどろの戦いを延々としていたヨーロッパとはわけがちがうのではないか、と私は思ってしまう。ところでコラム、問題提起に対して答えが書いてあるわけではない。結論は
"We also shall all find ourselves in transition from a world-system that is a capitalist world-economy to some other kind of world-system, as yet undecided and undefined. East Asia will be a central part of that process, but it will not be alone."
なのだそうだ。オマエラだけのことを考えている時代は終わりました、と抑えた言い方だけど黄禍論の匂いが少々する。