イラク駐留米軍、サドルの民兵300人を殺害と発表。

表記の通り。場所はナジャフ、ナ-シリア、バスラとイラク南部を広範囲。一週間前に、ナジャフに配置された米海軍が米海兵隊に置き換えられ、より攻撃的な海兵隊の態度がサドルの民兵達を刺激した、という発端らしい。
妙な話で、サドル師側のスポークスマンは40人弱の死者だ、米軍はウソをついていると批判している。これまでのパターンでは、米軍が死者数を過小評価、サドルないしゲリラ側が死者数を過大評価するという形だったが、まるで逆になっている。
聖都ナジャフでは、シーア派の始祖イマーム・アリの墓などが一部破損とのこと。再び反米の気運が高まるのかもしれない。
一方で発端をよくよく考えると、どうも米軍側の挑発のように見受けられる。なんのための挑発なのかよくわからないが、サドルの側が、「米国は敵だ」といいながらも積極的に停戦を尊重する声明を出しているので、この点は冷静な対応でよかったと思う。このように考えると、死者の数を米軍側が過大に発表している(可能性でしかないが)のは、この挑発作戦の一環であると見ることも可能だ。なぜかしらねど(大統領選か?)、イラク人の反米気運を盛り上げたい、ということである。

朝日
ガーディアン
アル・ジャジーラ