テクニシャンのこと 少々続き

昨日の記事に関して、おれカネ先生が、研究者とテクニシャンの関係はエンジニアとアドミニストレーターの関係によく似ているとの指摘。まさに。専門化が進むとこうした人材のタイムスパンも考慮にいれた分業がとても重要になってくる、ということだと思う。
もう一つ思い出したのは、権力関係、ということ。特に大学を例に挙げれば、教授から学部学生にいたる直線構造において、第三項の権力としてテクニシャンが存在できると、うまくいろいろなバランスが取れる、と思う。新参だけど教授、という権力と、昔からいる凄腕のテクニシャン、という権力は拮抗するので、研究室であまりひどいことがおこらないような仕組みが働くと思う。日本の研究室には、こうした教授に拮抗する第三項が存在しないので、とても単純な独裁制になりがちなのではないか。