EU updated

ガーディアン・ウィークリーを眺めていたら、新たにEUに加わった10カ国の簡単な統計表がでていたので、ご紹介。年間所得の低さはかなり大変だな、と思った。これまでEU内の所得格差は最大2.4だったが、4.5になった。こうしてみると、これまでの15カ国EUは”金持ちクラブ”だったのだろうと思う。沿岸部と内陸の貧富の差といえば中国だが、なにやら似たような状況ではないか。あるいは、こうした大きな偏差を域内に抱えることで、EUはより合衆国的になるように思う。両極端をいえば、長期的にヨーロッパの抽象的なアイデンティティが強化されるか、早々にEU自体が破綻するか、のどちらかではないか。

それとはまた関係ないが、平均年間所得が北低南高傾向なのは、気候条件がもろ効いているのかなあ、なんて思った。マルタやキプリスは観光資源が大きいから別ではあるけれど。

エストニア
人口 130万人
年間給与平均 3477ユーロ
失業率 14.8%

ラトビア
人口 230万人
年間所得平均 2923ユーロ
失業率 8.4%

リトアニア
人口 340万人
年間給与平均 3074ユーロ
失業率 16.6%

ポーランド
人口 3860万人
年間給与平均 3838ユーロ
失業率 16.7%

チェコ
人口 1020万人
年間給与平均 4670ユーロ
失業率 8.6%

スロバキア
人口 540万人
年間給与平均 3318ユーロ
失業率 18.9%

ハンガリー
人口 990万人
年間給与平均 4435ユーロ
失業率 6.5%

スロベニア
人口 200万人
年間給与平均 8239ユーロ
失業率 7.5%

マルタ
人口 40万人
年間給与平均 7778ユーロ
失業率 7%

キプリス
人口 180万人
年間給与平均 10347ユーロ
失業率 4.8%

(Eurostat, World Bank)