オヤジに似ている男がいいか?

女性は父親に似ている男を配偶者に選ぶ、という調査結果。調査方法は以下のとおり。

26の養子を持つ家族の写真を用意する。一方で、4枚の男の写真を用意し、そのうち一枚は本当の養子の配偶者。
この4枚から

1.養子(女) 
2.養子の父親
3.養子の母親

というそれぞれ写真と似ている男を選ばせるテスト。被験者は学生。父親と真の養子の配偶者が似ている、としたのは38パーセントだった、という。単なる偶然ならば、25パーセントのはずである、とのこと。養子家族を対象にしたのは、遺伝子依存的な選択の可能性を排除するため。

結婚したい女性がいたら、その父親を見習えってことかなあ。どちらかというと、調査した人間のチチオヤ自己満足欲求がちらほら感じられたりする。「やっぱりうちの娘はオレが好きなんだ」みたいな。まあ、でも62パーセントは似ていない、ということになるのだから、似てないほうが普通なんじゃないんでしょうか。

この報告が掲載されたジャーナル、Proceedings of the Royal Society of London Bっていうんだけど、この手の話題がいろいろ。

Concordant preferences for opposite-sex signals? Human pheromones and facial characteristics
フェロモン臭が好きな男は、女くさい姿の女を好み、フェロモン臭が好きな女はマッチョな姿の男を好む、っていう匂いー視覚リンクの話。あたりまえに思える話で、このあたりの比較は例えばブラジルと日本でフェロモンに対する感覚の違いを比較する、みたいな方がおもしろいんじゃないかと思った。

Visual Perception of female physical attractiveness
女性のプロポーションに対する評価は、物理的はなにが一番の指標になっているのか、という報告。体の体積を、身長の二乗で割ったインデックス(VHI)がもっとも重要らしい、とのこと。更に細かい評価を、腰高を顎高で割った指標と、腰と尻の径の比(WHR)の、理想値からのずれで行っている、そうである。うーん。だけどこのあたりの何を評価基準にしているかというのは、はてなあたりで熱く語られている内容のほうが微に入り細にわたっていて、よっぽど詳細なんだよなあ。量比でたどり着いていない部分があると思う。なんていうのか、システムを評価する基準、みたいのかなあ。