スイスのエンゲルベルクに4日間滞在。街にはスキー場が二つあって、大きなほうのティトリスはジャンプ競技・回転で有名なのだとか。滞在目的は一応ブレーンストーミングなのだが、私の関心は夜のブレーンストーミングよりももっぱら昼のスノボ。高速カービングのためにこの冬買った1年落ちバートンのレース用ボードで滑るのが目的。ゴンドラでティトリス山の頂上近く、3000メートルまで行くことが出来て、なおかつ街のある1000メートルまで高度差二千を滑り降りることができる。頂上近くはマイナス10度、売店で昼飯にビールを買って飲んだら泡があっという間に凍ってしまい、サクサクと音を立てながら飲むハメになった。大きなゴンドラの駅があって、この寒さの中、なぜか日本人も含めた東・東南アジア系の観光客が普通の冬服でかなりの数訪れ、ブルブル震えながら写真を撮っていた。3000メートル付近の氷河の上に積もった雪はかなりガリガリだがカービングはかえってよい感じで決まり、加速が凄まじかった。コースの幅は広く、20メートルから40メートルぐらいなので、これまた好条件である。高度2000メートルから1000メートルまでは、いたって普通のスキー場。最後は森の中をゆるゆると抜けるコースになる。スイスにきたんだからやっぱりチーズフォンデュ、とホテルのお姉さんに勧められて、訪れてみたのは「アルペンクラブ」。一階は普通のレストラン、二階がチーズフォンデュの専門で、後者は要予約。二階の扉を開けるなり、猛烈なチーズ臭で盛り上がる。美味しかったけれど、知り合いがオーストリアの山小屋で作ってくれたチーズフォンデュのほうがよかったなあ。