帰省中の飛行機で読んだ、ガーディアン・ウィークリーのコラムのことを思い出した。石油に関するコラム。埋蔵残存量自体は石油ショックを例に挙げるまでもなく、常に問題になってきたことである。2000年まで石油は持たない、というような主張も80年代には一部あった。さらには、石油は実は化石燃料ではなく、地殻深部で自然合成されているのである、なんて話もまことしやかに流れた。もっとすごいのは石油を合成しているバクテリアが実はいるのである、という話まであったが、どれも問題にするのは、石油がなくなるか否か」ということだったが、コラムの記事はもっと現実的。どれだけ残存しているか、ということよりも、どれだけ新しい油田を開発できるか、ということ(新規採油可能量の増大率)と、年間消費量の増大率のバランスを問題にしていた。新規採油可能量の増大率が年間消費量とトントンであればそれで一応はどうにかなるが、新規採油量の増大率が徐々に低下していて、バランス逆転がすでに見え始めている、早ければ今後10年に逆転が起こる、というような内容だった。(数字は記事を探して後ほど加えたい)。

同じガーディアン・ウィークリーに、また別のコラムがあって、「グローバル・ダークニング」という現象が紹介されていた。1970年代から1990年代にかけて、地上の単位時間当たりの光照射エネルギーが絶対値としてダラダラ減少し、実に20パーセントも暗くなった、というのである。この数年はこの減少率が低下しているらしいが、不思議なことにあまりに話題になっていない、と記事は付け加えていた。データ的にはかなり信憑性が高いらしいが、すこし生データを調べたいと思った。地表に達する光が少なくなるのは、飯に直結しているので石油より困る。美白には貢献するかもしれんが。