• 3月下旬、日本に。一周忌を執り行う。森閑としたお堂の中で、若い禅僧たちが低音で朗々と経を斉唱し、ぐるぐると回りながら法要を行うのを眺めていて、楽しみの少なかった昔の人にとって、強烈な体験だったのだろうな、と思う。キリスト教会が一種のエンターテインメントであったのと似ているのかもしれない。お墓には友人たちが供えてくれた花がたくさんあって、なによりの供養だと思った。
  • 日本ではちょうど桜の時期。花見をしているうちに泣いてしまった。
  • 4月に入ってから、無珍先生が歩き始めた。最初は数歩だったが、日々歩数を伸ばしてあれよあれよというまに、歩けるように。月ぎめで借りている公共駐車場から家まで50メートルほどの距離もなんとか歩いてこれるようになった。今では転げるように(実際こけつまろびつであるが)家の中を走り回っている。歩き始めると共に我も強くなっているようで、自分の意志が通らないとすぐにゴネる。床に転がりえびぞりになってデモンストレーション。まー、大変である。
  • 先週はミュンヘン。彼女の元ボスの50歳の誕生日パーティーに参加。ニンフェンベルガーのお城に付属した温室を借り切った会場。元ボスによると、これは実は誕生日だけではなく、結婚パーティーをしていなかったので、その代わりでもあるそうである。お城の庭は咲いたばかりの小さな花々でいっぱいで、実に美しかった。まいあがって無珍先生をそこで遊ばせたら泥だらけ。
  • ひょんなことから某オープンソースのソフトの二週間ほどのハッカソンをオーガナイズ。アメリカやヨーロッパ各地からやってきたプロのプログラマーの作業の凄まじさを眺めて目からウロコ。Clojureでリアルタイムでアプリケーションを作ってしまうのである。今まで動きゃいい、ぐらいでプログラミングをしていたが、結局は効率がわるそうである。こっちの方向をもう少しマジで修行しようかと思い始めた。
  • 来月はバルセロナ、その次はシンガポール。前者は遊び、後者は仕事だが、例のごとくいずれも子連れ。